キヨシ DeNA30勝に一番乗りだぜ

 「交流戦、DeNA4-2オリックス」(27日、横浜)

 迷いを吹っ切った。2点リードの九回、DeNAのマウンドにはドラフト1位の守護神・山崎康(亜大)が上がった。1安打を許したが、2三振を奪って締めた。「気持ちが晴れたような気がします」。立ち直った姿を月間10セーブの新人記録で示した。

 24日の阪神戦(横浜)で、上本に頭部死球を当ててしまい、危険球で退場となった。この日はそれ以来の登板。「上本選手にも申し訳ないし、抑えのピッチャーとして情けなく、悔しい思いだった」。2日間、吹っ切れないまま過ごしてきた。

 立ち直れたのは、上本の言葉だった。この日の試合前に三浦が上本に電話をかけ、そのまま山崎康に渡した。「直接話をさせていただいて『こちらこそ、ごめんな』という言葉をいただきました。印象に残る言葉でした」と明かした。

 ルーキー復活へ“好アシスト”した三浦が粘りの投球を披露した。初回に2点を失ったが、二回以降は0を並べる。「追加点を与えなければ打線がひっくり返してくれる」。言葉通りの展開で、16試合目の逆転勝利。山崎康には「最後は自分が乗り越えるしかない」とエールを送った。

 中畑監督は「山崎康はきょうで1つクリアしたと思う」と称賛。これで球団史上初の両リーグ30勝1番乗り。壁を乗り越えた“小さな大魔神”が、大きな存在になる。

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