鷹の柳田祝砲!将の誕生日にサヨナラ弾

 「ソフトバンク4-3ロッテ」(5日、ヤフオク)

 ソフトバンク・工藤監督の視界から打球が消えた。同点の延長十一回1死。柳田は打席から動かない。ベンチからは「ボールがあまりにも高く上がって見えなかった」。右翼ポール際への弾丸。フェアかファウルか。ほどなく選手が飛び出す。監督として初めての誕生日、52歳のバースデーに推定140メートルのサヨナラ弾。究極のサプライズに、もろ手を突き上げた。

 柳田の実感は少し違う。「楽勝で入ると思いました。途中でポールを巻いたなと。走らんでもいいかなと」。1ボールから西野の2球目、インハイ真っすぐ。「甘い球だけ待ってました」。右手のバットを掲げ、フォローの形のまま行く末を見届けた。

 指揮官にとって夢見心地の風景は続いた。「ご起立ください」。お立ち台の柳田が呼びかけ、観衆と歌う。「ハッピーバースデー、ディーア、かんとく~♪」。昨年5月20日、王会長の誕生日も猛打賞でバースデーソングを合唱。孝行者が今季最多の貯金5をもたらした。

 「ありがとう。歌ってもらえるなんて思ってもみなかった。最高の一日になった」。感激した工藤監督は就任後初めてお立ち台に上がり、感謝の笑みをふりまいた。

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