オリ小谷野、古巣・札幌Dで恩返し弾
「日本ハム3-7オリックス」(25日、札幌ド)
古巣のファンに「オリックス・小谷野」の姿を印象づけた。0-2の七回、2死走者なしで、2ボールから外角直球を左中間へ3号ソロ。「塁に出ようとコンパクトに振った。結果が出て、移籍した意味がある。恩返しにつながる」と振り返った。
1点差に迫る一発で打線が目覚めた。2連続四球の後は代打・竹原が、2番手・宮西からバックスクリーン左へ逆転の1号3ラン。「栄一(小谷野)の本塁打で流れが向いた」とたたみかけた。
前日、FA移籍後初めて古巣の本拠地・札幌ドームに立った小谷野。打席では、日本ハムファンからも拍手と声援が送られ「うれしい。自分がどんな決意で移籍したか、ファンの皆さんも分かってくれたのかなと。あらためていい球場だと思った」と感慨に浸った。森脇監督は「チームを勇気づける一発。いつも気力に満ちた姿で、期待を抱かせる選手」とたたえた。
この日3安打で、通算1000安打に王手。26日に決めるか、28日からの京セラドーム・楽天戦に持ち越すか。小谷野は「僕の本拠地は京セラ。そっちで祝福されたい気持ちはあるが、どちらにしても勝つためにいきます」と、頼もしい言葉で締めくくった。