ハム大谷あるぞ2・11阪神戦登板
日本ハム・栗山英樹監督(53)が10日、成人式を11日に迎える大谷翔平投手(20)に対してさらなる努力の必要性を説いた。昨年は日本初の2桁勝利&2桁本塁打をマークしたが、キャンプでも特別扱いはせず、二刀流右腕に競争を課す。
成人式に出席し、晴れて大人の仲間入りを果たす大谷に野球人としての風格を求めた。「責任ある大人になるんだから、ちゃんと自分がやれることへの努力にまい進しなさい」と今後の行動に高い注文をつけた。
スタッフ会議に訪れた指揮官は勇翔寮で今年初めて大谷と対面。厳しい自主トレで引き締まった体を見て「プロ野球選手らしくなってきた」と評価した一方で「もっと厳しくしないといけない」とも言った。
昨年に成し遂げた日本球界初の偉業に関しても「能力からしてこんなもんじゃない。チームを勝たせろ」と投打の軸としての働きを求める。二刀流を極めることがチームの優勝に直結すると踏んでおり、今後も厳しいノルマを課す。
キャンプでは他の若手と同様、早い段階で実戦登板させる方針。2月9日の紅白戦か、11日の阪神戦が今季初登板となる見込みで、実戦漬けで鍛えていく。
自主トレ後、式典が行われる岩手・奥州市へと向かった大谷。ハタチの自覚と飛躍。重責を背負って、162キロ右腕が進化の道を急ぐ。