部内いじめの済美、来年夏もアウト

 日本学生野球協会は9日、都内で審査室会議を開き、高校13件、大学3件の処分を決めた。高校では、悪質な部内いじめがあった済美(愛媛)を1年間の対外試合禁止処分とした。期間は8月9日から来年8月8日まで。同校は活動を自粛中で、今秋愛媛大会への出場を辞退しているが、来年のセンバツだけでなく、夏の甲子園の出場も絶望的となった。

 学校側の報告では、4月末から8月初旬にかけて、2年生部員6人から1年生部員19人に対し、殴る、蹴るなど、度重なる暴力行為があった。死んだカメムシを口に入れさせられたり、灯油を飲まされそうになったりした部員もおり、2年生が7組14人の1年生同士でけんかするように強制したこともあった。

 対外試合禁止処分としては、1年間の期間は最長。日本高野連の西岡宏堂審議委員長(70)は「悪質そのもの。暴力を普通のこととして流してしまう、部の体質があるのではないか」と話し、関与人数の多さと内容を処分期間の根拠に挙げた。

 済美は初出場初優勝した04年センバツを皮切りに、甲子園に春夏6度出場。04年夏は準優勝、13年春も今秋ドラフト候補の安楽智大投手(3年)を擁して準優勝した。今月2日には、02年の創部から指揮を執っていた上甲正典監督が、胆管がんのため死去している。

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