佐野日大・田嶋4回4K“安楽より上”
「高校野球・栃木大会1回戦、佐野日大10‐2小山西」(16日、栃木県総合運動公園)
今年のセンバツ4強の佐野日大がコールド発進。ドラフト候補左腕の田嶋大樹投手(3年)が、4回1安打無失点、4奪三振の好救援を見せた。
流れを変えた。1点を追う四回から登板した田嶋は、いきなり2者連続三振。最速144キロを計測したキレのある直球で、3回までに7安打していた相手を沈黙させた。エースの登場で硬さの取れた打線は、五、六回に一気に爆発した。
「これ以上、点はやれないと思った。直球はよかったし、メリハリのついた投球ができた」。淡々とした口調にも手応えはにじむ。センバツでは準決勝で打ち込まれた。「連投できる投球術。思い切り投げなくても低めに投げることを意識してやってきた」という練習の成果が出た。
この日は10球団のスカウト陣が視察。ロッテの四国担当・鈴木スカウトは「直球の質という点では、安楽よりいい」と話した。進化した左腕からも目が離せない。