梶谷サイクル以上の大暴れ!2発5安打

 「ヤクルト1-10DeNA」(11日、神宮)

 快挙を超える大暴れだ。二塁打が出ればサイクルというDeNA・梶谷の八回、5打席目。会心の一打は左中間スタンドへ、この日2本目の本塁打となって消えた。「越えちゃえって思いました。二塁打よりホームランの方が気持ちいい」。止まるはずの二塁ベースを悠々と回ってみせた。

 九回の6打席目は右前適時打に終わり。「最後は意識しました。そう簡単に出る記録じゃないですね。いずれはやりたいです」。それでも2発5安打4打点。本塁打は5月9日以来2カ月ぶり。眠りを覚ます猛打ぶりだ。

 5月終盤から調子を落とした。6月は打率・151と低迷した。中畑監督から「食らいついていくところが見えない。無気力になるときがある。エアポケットみたいなものを持っているんだ」と酷評されていた。

 昨季は8月からの2カ月間で16本塁打を放った。6月末には当時と同じように髪を短く刈り込んだ。中畑監督のマンツーマン指導で、極端なアッパースイングを矯正した。

 中畑監督は「逆方向に打球が伸びるようになった。アッパーだと伸びない」と効果を口にする。サイクル超えの一発は逆方向の左中間。梶谷も「逆方向に強い当たりがいった。いい形で打てている」と指揮官と同じ反応を示した。逃した記録。それ以上に大きな手応えをつかんだ。

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