創価大・田中、キレは大瀬良よりも上?

 「全日本大学選手権・準々決勝、創価大3‐2九産大」(13日、神宮)

 準々決勝4試合が行われ、創価大が九産大を下して準決勝に進んだ。最速154キロ右腕・田中正義投手(2年・創価)が六回から救援。2失点しながら、何とか逃げ切った。神奈川大、愛知学院大、東海大も4強入り。14日の準決勝は、神奈川大‐愛知学院大、創価大‐東海大の組み合わせとなった。

 すい星のように現れた剛腕も人の子だった。「野球は難しい」。4回で6安打を浴びて2失点。ヒヤヒヤのリリーフに、田中が苦笑いを浮かべた。

 1点リードの六回にマウンドへ。肩はつくっていたが「まさか六回からとは思わなかった。気持ちの整理ができず行ってしまった」。突然の指名に慌てた影響が出て、一度は追いつかれた。球は高めに浮き、バットを短く持ってフォークを見極めた相手の対策も「テンパっていたので、よく覚えていません」という状態だった。

 それでも、逃げ切ってしまうポテンシャルの高さがある。この日も最速152キロを計測して5奪三振。九州共立大のエースだった大瀬良(広島)との対戦経験が豊富な九産大ナインからも「キレは田中の方が上に見えた」という声が上がった。

 衝撃のデビューを飾ったといっても、本格的な投手経験は半年ほど。「勝ってよかった。きょうの経験を生かして開き直って投げたい」と田中。未完のエースの成長の先に、初の頂点が見えてくる。

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