De井納プロ初完封7勝目!キヨシ感激

 「交流戦、日本ハム0‐5DeNA」(23日、札幌ド)

 緊張感あふれる表情が、一気に緩んだ。DeNA・井納が9回131球を投げきって、散発4安打のプロ初完封。チームにも今季初の完封勝利をもたらした。菅野に並んでトップの7勝目。「ハマの宇宙人」改め「ハマのエース」襲名だ。

 「素直に気持ちいいです。早い援護で、投げやすい状況にしていただきました」。井納が投げれば打つ‐。この日で防御率は3・62となったが、試合前は4・20もあった。打線が失点を上回る。その理由は2つあった。

 1つはテンポ。中畑監督が「相手が間に合わないくらい」と言えば、梶谷は「速すぎますよ。スパイクのヒモを結んでいる間に投げている。でもポンポン投げてくれるのでやりやすい」と苦笑した。

 もう1つは四球を減らす意識。井納は「四球は出したくない。ベース上の上を意識して投げました」と“宇宙人語”で説明する。昨季の与四球率3・52に対し今季は2・09。勝利数で「菅野は意識しない」と言うが、「菅野の与四球率は?」と逆質問する。1・44というライバルの数字は強く意識している。

 テンポの良さと四球の少なさが、守りのリズムを生み、攻撃にも好影響を与える。勝てる投手になった姿に「エース?それしかない」と中畑監督。「監督賞を出さなきゃ。図に乗っちゃうタイプだから、半分にしようかな」と高笑いしていた。

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