「巨人２-７中日」（１９日、東京ド）

　終わってみれば惨敗だった。巨人は投打の歯車がかみ合わず、リリーフ陣がまた打ち込まれた。２‐２の延長十一回に４番手で西村を投入。だが１死二、三塁とピンチを招くと、和田に適時打を浴び勝ち越しを許した。たまらず高木京をマウンドに送ったが火に油を注いだ。この回、５失点を喫しジ・エンドだ。

　原監督は西村について「今日は決していい方ではない。もう少し粘れる人」と苦い顔。西村は今季初黒星を喫し、３試合連続失点と本調子にはほど遠い。

　首脳陣は西村の代わりにマシソンを守護神に配置転換していた。この夜も九、十回をマシソン、山口で無失点に抑えたが、西村の起用が大誤算だった。

　左腕エースの内海が８回２失点と力投したが、今季初勝利はならず、指揮官は「みんなの力で内海に勝ち星をと。なかなかうまくかみ合いませんね」と険しい表情。連勝が３で止まり３位に転落した。まだ不安要素は解消されていない。