DeNA失態…予告先発投手を登録せず

 DeNAが3日、雨天中止となった巨人3回戦(横浜スタジアム)で、予告先発のギジェルモ・モスコーソ投手(30)を出場選手登録せず、セ・リーグから不手際を指摘される“失態”を犯した。DeNA側は指摘を受けてすぐにモスコーソを登録。だが巨人・原辰徳監督(55)は出場選手登録の1枠をめぐって、試合を主催するDeNA側に戦略上の狙いがあったのではないかと、不快感をあらわにした。

 出場選手登録の1枠をめぐり、何とも後味の悪い騒動が起こってしまった。試合の雨天中止が発表されたのは午後3時半。本来、出場選手登録の締め切りとなる同3時までに中止が発表されない限り、予告先発投手を登録しなければならない。しかしDeNAのモスコーソは同3時までに登録されなかった。

 この時点で巨人は予告先発だったセドンを登録しているのに、モスコーソは未登録という“不平等”な状態となった。巨人側は不快感を示し、セ・リーグは午後3時過ぎ、DeNAに手続きの不手際を指摘。すぐにモスコーソを登録するよう指示し、午後3時を過ぎて登録されるという異例の事態になった。

 この“失態”について、DeNAを代表して高田GMが事情説明した。試合の中止か開催を決める会議が午後3時から行われる予定だったが、高田GMは「もし中止なら選手を(広島へ)移動させられるし、早く決めてくれ」と注文。球団内で午後2時55分ごろに中止の方針が固まったことを知らされ「それなら、モスコーソは登録しなくていいね」(高田GM)と判断した。しかし巨人側に中止の決定を連絡したのは、出場選手登録の締め切りを過ぎた午後3時5分だった。

 試合が中止になれば、モスコーソはしばらく登板予定がない。登録しなければ、代わりに中継ぎ投手や野手をベンチに入れることが可能になる。一方で巨人は、同じくしばらく登板予定のないセドンを登録をしなければならない。

 高田GMは「うちのミス。NPBに申し訳ない」と謝罪。DeNAが、ぎりぎりまで巨人に中止の方針を伝えず、1枠をつぶしにいったという疑念も浮上したが、これには「巨人のことなんて考えてない」と否定した。事前には何も知らされていなかったという中畑監督は「(巨人側に)嫌がらせして何の得になる?ルール通りやるのは当然でしょう」と困惑の表情を浮かべた。

 前夜は5点リードをはね返されての大逆転負け。グラウンド外でも“失態”を犯し、中畑監督は「いい話がないね…」と落胆した。

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