近大工4季連続Vに右近監督手応え

 広島六大学野球春季リーグ戦(デイリー後援)が5日、東広島市のアクアスタジアムで開幕する。昨秋、四国・中国三連盟代表として5年ぶりに出場した明治神宮大会で8強入りした近大工は、4季連続45度目の優勝を狙う。開幕戦は近大工と広国院大が対戦。第2試合は4季ぶりの優勝を狙う広経大が、広工大と戦う。

 一昨年秋からリーグ戦3季連続優勝中の近大工は、4季連続Vに燃えている。昨春から監督代行を務め、今春は監督就任2季目の右近理監督(38)は「過信することなくリーグ戦に臨みたい」と、開幕を前に選手の動きをチェックしていた。

 昨秋の明治神宮野球大会の初戦、昨年の大学選手権で日本一になった強豪、上武大を撃破した。「ここで勝てたことが選手にとって大きな自信になった」と、さらなる飛躍に手応えをつかんだ。

 「諦めずにやっていく。可能性を引き出してあげたい」という指揮官。高校時代に無名の選手が多く、野球をする上での精神、技術面で弱点がある。そのため「上下(先輩後輩)のコミュニケーションが図れて技術も向上する。心の成長にもつながる」と、全体練習とは別に個人の能力を高めるため個人練習である“課題練”を部員に課した。

 この練習で「3年間で1番伸びた子です」と左腕の松下和貴投手(4年=崇徳)を挙げた。昨秋のリーグ戦では最優秀選手賞を獲得し、今季もチームの大黒柱として期待している。

 また、新戦力となる1年生18人も入部する。右近監督は「1年生も使っていく」と、チームの活性化を図り、春のリーグ戦に臨んでいく。

 練習中から大きな声を出す西田昇主将(4年=総合技術)は「チームのことを自分が1番考えている。1番分かっている」とチームをまとめてきた。「ピッチャーを中心とした守り勝つ野球がウチのスタイル。全メンバーで頑張ります」。チーム一丸で4季連続優勝を目指す。

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