キヨシの公約「今年は実力主義」
「DeNA春季キャンプ」(28日、宜野湾)
DeNAの中畑清監督(60)が2月28日、完全実力主義でシーズンに臨むことを公約した。この日、宜野湾キャンプを打ち上げて「今年は勝負の年。実力主義でいく。勝つための起用をしていく」と熱く語った。
就任3年目を迎えて、戦力の充実に手応えがある。「投手陣の顔ぶれが一新している。若いメンバー、移籍組。ベテランと若手が融合した投手陣を形成できる」。これまでの見切り発車的起用や、経験を積ませる起用でなく、実力重視で臨むことが可能になった。
「採点すれば90点」と総括した今キャンプ。苦言も忘れなかった。この日、全員でランニングする姿に「声を出すヤツがいないんだよな。声って大事なんだよ」とポツリ。
「今の選手はどこか恥じらいがある。意識して声を出すんだ!!バカじゃないかって言われるくらいに」と説く。不満は声でチームを引っ張る選手がいないこと。「オレは本当は内気で控えめだった。長嶋さんという手本がいたからこうなった。人間、変わるもんだ」と経験談を明かした。
さらに沖縄の空を見上げて「最後はいい天気だった。勝負事はこれがいい。“終わりよければ全て良し”って。今年は引きが強いぞ。うま年、年男、キヨシ還暦。そろってるじゃないか」。少し強引に、明るい前途を感じて、キャンプを終えた。