「楽天春季キャンプ」（１４日、金武）

　楽天のドラフト１位、松井裕樹投手（１８）＝桐光学園＝の実戦初登板が、２３日のオープン戦・巨人戦（セルラー那覇）に内定したことが１４日、わかった。星野監督の構想では、先発投手として複数回を投げさせるつもりだ。

　黄金左腕・松井裕が、昨年のセ・リーグ覇者に立ち向かう。星野監督は「しかるべきタイミングで、投げさせる。いいところで」とプランを語っていたが、巨人を相手に“デビュー戦”を迎えることとなった。

　場所は沖縄セルラースタジアム那覇。２３日のオープン戦がその舞台。先発としてマウンドに送ることになる。

　松井裕を含む１軍メンバーは１３日に久米島キャンプを打ち上げ、この日は本島への移動日。金武町に拠点を移し、練習試合などを行っていく。当初は１９日の阪神との練習試合（宜野座）も候補に挙がったが、ルーキーのために調整の時間を確保したとみられる。

　キャンプを乗り切った左腕は、打撃投手としての登板など、徐々に実戦練習を積んでいく予定だ。

　さらに、星野監督は起用法について「１イニングじゃつまらない。打たれるまで投げさせる」と語り、内容よりも経験値を高める考えを示した。

　今後の目標について「開幕１軍に残れるように、アピールしたい」と語った松井裕。だが開幕１軍どころか、開幕投手の可能性すらも残っている状況だ。高卒新人の開幕投手となると、プロ野球史上４人目。超強力打線を抑えられれば、これ以上ないアピールになる。