竜ドラ1鈴木翔チェン級!森ヘッド絶賛

 世界一早い登板日決定だ。沖縄での合同自主トレに参加している中日のドラフト1位鈴木翔太投手(18)=聖隷クリストファー高=が29日、北谷球場のブルペンで初めて捕手を座らせた。見守った森繁和ヘッドコーチ(59)はあまりのキレのよさに仰天。「ボールがエグイね。浜松で投げさせてやる」とニヤリ。早くも、6月17日の交流戦対西武(浜松)での凱旋(がいせん)登板を予告した。

 強烈な縦回転をかけた、ホップするような剛速球がミットに突き刺さる。合同自主トレで、ドラ1の鈴木翔が魅せた。ブルペン入りすると立ち投げで20球、座らせて15球、首脳陣に衝撃を与えるピッチングで北谷デビューを飾った。

 「沖縄はあったかいですし、体のキレもよくなってきました。きょうは7、8割で投げました。内容はまずまず。もっと低めにいくようにしなきゃいけないですね」

 捕手小田を座らせてから、2球連続で右打者の外角低めに構えたミットにズバッと決めた。小田は「本当に高卒だよな?球の伸びとキレは半端じゃない、って書いといて」と口をあんぐりさせた。

 初めは小田の後ろに近藤投手コーチしかいなかったが、脇で見守っていた森ヘッドと友利投手コーチも駆け付けた。森ヘッドはいきなり、1軍登板日に言及。「(地元の)浜松で投げさせてやるよ。天性のものがあるね。キャンプ中に、ぴょっと1軍に上げるかもよ。シーズンでも早い時期に出てくるかもね」。元竜戦士で米オリオールズで活躍するチェン・ウェインを引き合いに出し「腕の振り、肘の使い方は、あいつの1年目とダブる」とほめちぎった。

 「2軍での完投、完封より、1軍での1イニングが勉強になる。それが2年目、3年目につながる。オレはそう思っている」と森ヘッド。浜松での1軍登板は、エースへ成長させるシナリオの一部なのだ。

 鈴木はこの日、球場に隣接する陸上競技場で400メートルダッシュを3本こなした。「キャンプではしっかり下半身を強化したいです。ブルペンでコーチの方に見られても、あまり気にならなかった。」と、頼もしく言ってのけた。ルーキーイヤーでの1軍地元凱旋登板、そして未来のエースへ。この日の翔太ショーは大きな期待を抱かせた。

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