G原監督キャンプまでに100%指令

 巨人の原辰徳監督(55)が選手に対して、1月の自主トレで体を100%の状態まで仕上げて、2月1日キャンプインとの指令を下した。

 「全力で走れるようにしておいてくれ、全力で投げられるようにしてくれと言いました」と原監督。日本一奪回に向け、走塁と守備で高いレベルの練習を初日から課したいというのが本音。「『最初から走れるのは7分、8分です』じゃあ、1軍スタートの資格はないということですね」。選手が聞いたら背筋が凍るような言葉まで口にする。

 井端や片岡、大竹の新加入で、さらに層は厚くなった。しかし、原監督は満足していない。気持ちの根底にあるのは仙台での日本シリーズで味わった苦い経験だった。東北の寒さに震え気味だった自軍と違い、ハツラツとしていた楽天ナイン。対照的な光景を見た指揮官はハッと反省したという。

 「エネルギッシュなチームにならないとダメだと思った。もっと、アグレッシブにいかないと」

 思いを実現させるためには常に全力で臨む姿勢が必要。それはキャンプでも同じ。「100%」というのが2014年の一つのキーワード。昨年は宮崎キャンプ序盤で坂本が右膝を痛めて別メニューになったが、今季は枢軸の4人であっても例外は設けない方針だ。

 「ごまかしでは、この世界の成功は難しいよというところだね」。2014年の最大で唯一の目標は、言うまでもなく日本一奪還。指揮官は心を鬼にして、チームを率いていく。

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