松田 同郷・滋賀出身の則本を「打つ」

 ソフトバンクの松田宣浩内野手(30)が30日、出身地の滋賀県で野球教室に参加。同じ滋賀県出身、楽天・則本昂大投手(23)の攻略を宣言した。

 「今年は則本から大きいのが打てていない。来年は一発打ちたい」。今季の対戦は12打数3安打2打点。タイムリーは2本あるが柵越えはない。5試合の対戦で3勝2敗。防御率6・46とチームは打ち込んでも、松田は物足りない。「来年は楽天のエースになるから、早めに打ち崩しておきたい」。楽天にはリーグの覇権に加え、日本一も奪われた。イーグルスを乗り越えなければ、ホークスのV奪回もない。

 理由は他にもある。滋賀県を代表するプロ野球選手と言えば、WBCにも出場した松田だった。昨オフも地元から次々とイベントのオファーが届いた。ところが、今季は旗色が悪い。この日の野球教室でも日本シリーズで活躍する則本の姿が映像で何度も流れた。松田を脅かす人気ぶりとなった。

 滋賀県出身選手が集まり、野球教室を開くのは初めて。松田や則本だけでなく、中日の小熊凌祐投手も参加し、子どもたちと触れ合った。「地元に恩返しできるのは、こういうオフの時期しかない」。松田は同県出身の現役プロ野球選手最年長。来オフ以降、野球教室や懇親会を継続的に開催するプランもある。野球教室を視察した嘉田由紀子県知事(63)からも「滋賀のアピールをしていただければ」と期待も大きい。

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