マー君大争奪戦!最長6年契約も

 楽天・田中将大投手(25)が25日、夢であったメジャーリーグへの切符を手にした。この日、仙台市内の球団事務所で立花陽三社長(42)と会談。球団側から、ポスティングシステムに変わる新制度を利用してのメジャー挑戦を容認された。日本だけでなく、全米も注目する移籍先はどこなのか。デイリースポーツ取材陣が総力を挙げて予想した。

 あるナ・リーグ球団のスカウトによる田中評は「メジャーでは先発3番手クラス」だ。日本ハム時代のダルビッシュも調査している同スカウトは「タイプが違うので比較は難しいが、まだダルビッシュの域には達していない」と断言する。

 「譲渡金」に上限がつき、メジャー球団にとって交渉の入り口が広くなった。全体の半分の15チームが獲得に動くと予想する米メディアもある。新制度で複数球団との交渉が可能となったことで、年俸を含めた条件面での争いとなり、マネーゲームは必至。旧制度同様、勝者は資金力が豊かな球団に絞られる。オフに入ってすでに約2カ月が経過しており、先発陣の補強を完了している球団もある。さらに交渉がキャンプイン直前までずれ込むことも大きな要素だ。

 田中に意中の球団があれば状況は変わるが、獲得のポイントは「資金力」と「必要性」。有力候補はヤンキース、カブス、ダイヤモンドバックスだ。この3球団は先発の頭数が不足している。また、日本人選手の獲得にも力を入れている。カブスに至っては各球団に先駆けて、11月の時点で「田中獲り」を宣言し、鼻息は荒い。

 すでに先発ローテが固まっており、やや「必要性」に欠けるものの、田中獲りでさらなる強化をもくろむのは、ドジャース、エンゼルス、レッドソックス、レンジャーズ、そして、ブレーブスだ。

 予想される契約内容は最長で6年。総額1億ドル(約104億円)とも言われているが、選手としては1年でも早く契約を満了してFA権を取得するために契約年数を短くしたい。総額より年平均金額を重視するだろう。

 FA市場にはサンタナやガーザといった実力派が残っている。レイズは依然としてエース、プライスのトレードを画策している。球団側にも選択肢があるとはいえ、今オフの先発投手の市場価値を考えれば、1年平均1千万ドル(約10億4千万円)になったとしても驚きはない。

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