ドラフト候補の九里完投 亜大V王手

 「東都大学野球、亜大7‐5国学院大」(15日、神宮)

 首位の亜大が2位・国学院大との直接対決に先勝。史上3校目の5季連続優勝に王手をかけた。今秋ドラフト候補右腕の九里亜蓮投手(4年・岡山理大付)が、5失点完投で今季4勝目を挙げた。

 最後の打者を空振り三振に仕留めると、九里はグッとこぶしを握り、ほえた。優勝を左右する雨中の大一番。国学院大・杉浦とのドラフト候補対決を、159球の粘投で制した。

 先制点をもらいながら、一度は逆転を許すなど5失点。「ふがいないのひと言。味方が点を取ってくれたおかげで勝てた」と反省した。それでも、ツーシームなどで、相手をほんろう。早々と降板した杉浦とは対照的に、何とか粘り抜いた。

 これで今季先発の4試合はすべて完投勝利。「調子がいい悪いに関係なく、チームを勝たせる投球をするのがエースの最低条件。チームが勝てたのが一番」。常勝軍団のエースの意地が、5連覇を大きく引き寄せた。

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