谷繁新監督が就任会見、竜再建へ3本柱
中日の来季監督に就任した谷繁元信捕手(42)が10日、就任記者会見で抱負を語った。チームコンセプトは(1)実力至上主義(2)負けない野球(3)チームの結束力‐という3本の柱。また球団側も、水面下で谷繁新体制の組閣に着手。2軍監督に横浜、中日で活躍した佐伯貴弘氏(43)、1軍打撃コーチに波留敏夫氏(43)=前DeNA打撃コーチ=の招へいに動くことになった。
まばゆいばかりのフラッシュを浴びた42歳の若き新指揮官は、眉ひとつ動かすことなく監督就任の決意を表明した。
「こういう話をいただいて厳しい環境に入っていくというのは、自分としては嫌いじゃない。望まれるなら頑張ってみようかなと思った」
白井オーナーから監督要請を受けたのは先週末。12年ぶりのBクラスに転落した常勝軍団再建を託された。引き受けた以上は自らの色を前面に押し出していく。12球団最年少監督が描くチームコンセプトは(1)実力至上主義(2)負けない野球(3)チームの結束力‐という3本の柱だ。
谷繁監督は「チーム内で実力のある人が試合に出る。(ベテランに)配慮はしても、ひいきはしない」と、起用法に関して言及。さらに「守りの野球では、聞こえが地味。ゼロで抑えれば負けることはない。負けない野球をしたい」とディフェンス重視を強調し、「ポイント、ポイントの試合をいつもと同じようにやる雰囲気がある。ひとつになって向かっていく姿勢が必要」と、勝負どころの強い結束を求めた。
野球人生を懸けて臨むプレーイングマネジャー。監督就任記者会見の晴れ舞台で、谷繁監督はドラゴンズブルーのネクタイを身につけた。
「まだ自分が緊張している。もう少ししたらドシッとしたいし、する!!」。選手としてセの野手最年長、監督としては12球団最年少の男が、常勝軍団再構築に死力を尽くす。
