「一塁・坂本」でちぐはぐ“守乱G獄”
「阪神8‐4巨人」(6日、甲子園)
巨人は結果的に想定外のアクシデントに屈した。負傷した坂本を「一塁」でスタメン出場させる仰天起用。だが内野陣が拙守のオンパレードだ。原監督は「ジャイアンツにとって大事な一戦。ベストの用兵で戦いたかった」と険しい表情だった。
試合前の練習で正遊撃手の坂本が右足を痛めた。緊急事態。首脳陣は坂本をプロで初めて一塁に就かせ、代わりの遊撃に寺内、二塁にはロペスを入れた。だが完全に裏目に出た。
特にお粗末だったのは三回の守備。1死二塁で西岡の打球にロペスの動きが鈍く、駆け寄った寺内も捕球できなかった(記録は安打)。一、三塁となり鳥谷の一、二塁間への高いバウンドの打球も坂本、ロペスが捕球できず右前に運ばれ失点を許した。
ロペスは「土のグラウンドでセカンドを守るのは初めて。甲子園は難しかった」と厳しい表情。坂本は「チームに迷惑を掛けている」と猛省した。坂本の7日の起用について指揮官は「ベストの用兵をする」と多くは語らなかった。
完敗でマジックは16のまま。チームとしては余裕もあるが、宿敵にスキを見せたのは痛かった。
