森友特大弾!虎ドラ1この子でええやん

 「18U・W杯・1次ラウンドA組、日本7‐5カナダ」(4日、台中)

 1次ラウンド最終戦でA組1位を決めている日本がカナダを下し、5戦全勝で2次ラウンドへ進んだ。今秋ドラフト1位候補の森友哉捕手(3年・大阪桐蔭)が、チーム今大会第1号となるソロ本塁打と逆転適時打を放つ3打点の活躍。今年のメジャーのドラフト会議で9人が指名された実力国を相手に、今大会初めての逆転勝利に導いた。日本は5日に韓国と2次ラウンド初戦を戦う。

 体格の差は、飛距離とは関係ない。初回2死、身長170センチの森友がフルスイングした打球は、グングンと伸びた。追いすがる中堅手の頭上を越え、そのまま400フィート(約122メートル)先の中堅右のフェンスを越えた。チーム初アーチとなる特大弾が、日本に反撃の力を与えた。

 「ベンチのムードが落ちた部分があったけど、立て直せた。逆転することができて意味のある試合になった」と森友。初回に失策絡みで3失点。さらにその裏の攻撃で、2番・竹村が左ひざを痛めて担架で運ばれ交代した。その直後の一発で暗雲を吹き飛ばすと、1点を追う四回1死満塁では、投手強襲の逆転2点適時打を放った。

 阪神など複数球団が1位候補として狙う逸材。技術はもちろん、木製バットでも変わらないパワーに、視察した国内3球団のスカウト陣も舌を巻いた。ソフトバンクの永山スカウト部長は「しっかり下半身を使っているからあそこまでいく。門田(博光)さん(元南海など)も、同じような身長で飛ばしていた」と、歴代3位の通算567本塁打した強打者になぞらえた。巨人の山下スカウト部長も「ゴルフのドライバーショットみたいだな。体が小さくても飛ばせる」と感嘆した。

 昨年の大会でランニング本塁打を放っているが、柵越えは初めて。「入るとは思ってなかった。ビックリしてます」と笑った森友は「しっかり自分のスイングができた」と自賛した。初戦の台湾戦後に、体のタメとテークバックを意識。以降は4試合9安打12打点、4戦連続3打点と、修正力は驚異的だ。

 西谷浩一監督も「打てば乗っていく打者」とさらなる爆発に期待を寄せる。5戦全勝で堂々の2次ラウンド進出。この夜にはチームで初めて外食に出掛け、焼き肉で舌と心を満たした。いざ、2次ラウンドへ。昨年6位の悔しさを唯一知る主将は、待ち受ける強豪との対戦にも「勝たないと世界一になれない。早くやりたい」と力強かった。

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