明徳義塾・岸「もう一度、大阪桐蔭と」

 「全国高校野球」(8日開幕、甲子園)

 甲子園練習が2日、兵庫県西宮市の同球場でスタートした。

 雪辱への思いを胸に帰ってきた。1年ぶりの聖地マウンド。感触を確かめながら10球を投げた。明徳義塾(高知)の2年生エース・岸潤一郎投手は「投げやすかった」と笑ったあと、「昨年は先輩に連れてきてもらっただけ。今年は自分がチームを引っ張って、優勝を目指したい」と力強く誓った。

 昨年は1年生ながら背番号「12」でメンバー入り。大阪桐蔭との準決勝では4番に座り、2番手でマウンドに上がった。だが、相手エース・藤浪(現阪神)に2安打に抑えられ0‐4で完封負け。全国制覇には届かず、力の差を痛感した。

 「もう一度、大阪桐蔭と勝負したい」。そのために1年間、苦しい練習に耐えてきた。徹底的に走り込み、直球の最速は昨夏の139キロから今年は145キロまで伸びた。フォークと縦のスライダーを覚え、投球の幅も広がった。

 6月は球が走らず不振にあえいでいたが、高知大会直前に昨夏の甲子園での投球を映像で確認。「左ひざを上げたとき、少し間を取っていた」ことを思い出して実践すると球威が戻った。高知大会決勝ではセンバツ4強の宿敵・高知を1点に抑えた。

 「岸は昨年より体が強くなった」と馬淵史郎監督(57)。MAX157キロの済美の“怪物”安楽と比較し「岸の方が球にキレがある」と、エースの進化に太鼓判を押した。

 高知大会では背番号「9」だったが、安定感抜群の投球内容を指揮官に評価され、甲子園では堂々の「1」だ。絶対的エースとして帰ってきた2年生右腕は、「いい投球をしてチームに流れを呼びたい」と意気込んだ。

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