阪神・近本 V2ラン&超絶美守 こどもの日に勝利届け「特別な日」 自身も2人の娘の父「人間の成長ってすごい」

 3回、先制2ランを放つ 近本(撮影・西岡正)
 ヒーローインタビューで笑顔を見せる近本
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 「巨人2-4阪神」(5日、東京ドーム)

 虎のリードオフマンが「こどもの日」のヒーローだ!阪神・近本光司外野手(29)が三回1死二塁から先制の4号2ランを右翼席へ突き刺した。中堅守備では前方の打球に対して地面スレスレのダイビングキャッチを見せるなど、攻守に躍動。チームは巨人の先発・高橋礼を攻略し、同一カード3連敗を阻止。貯金5に戻し、2位・巨人との差を2ゲームとした。

 鮮やかなプレーで虎のヒーローが子どもたちを笑顔にした。3タテを食らうわけにはいかない。近本がゴールデンウイーク最後の伝統の一戦、そして「こどもの日」に打って守って、白星締めを導いた。

 「3連敗はすごく痛かったので、一つでも勝てたのが良かった。今日は5月5日で子どもたちがたくさん来ていると思うので、勝てて特別な日だと思います」

 まずはバットで魅せた。両軍無得点の三回1死二塁。「先制点が欲しかったので、返す気持ちで入りました」。アンダースローの高橋礼に対し、高めの球を待っていた。狙い通り、高めに浮いてきたスライダーを逃さず、右翼スタンドへ。ギリギリに飛び込む今季4号2ランで先制に成功し、決勝弾に。「先制点を取れたのが良かった」とうなずいた。こどもの日は打率・429とめっぽう強い。今年は“夢の一発”をプレゼントした。

 好守でも、あこがれの的となった。3点リードの四回2死三塁。坂本の放った右中間へのライナーに対し「坂本さんのファウルが逆方向が多かった。引っ張った打球はレフトにいくと思っていたので、右中間のライナーが来るかな」と予測し、前に飛び込むダイビングキャッチ。「右バッターの右中間のライナーなのでそんなに難しくない」と言ってのけたが、才木を救うビッグプレーだった。

 子どもたちを沸かせた近本自身も2人の娘の父。まな娘の成長には日々、驚かされているという。「遠征から帰ったら話せる言葉が増えていたり、歩けるようになっていることもありました。人間の成長って本当にすごいですね。見ていて楽しいし、刺激になります」。その成長は大きな原動力となっている。「子どもにずっと思い出としてもらえるぐらいは野球をやりたい」。パパとして奮闘を続けていく。

 3連敗を阻止し、チームは15年から1分けを挟み、こどもの日8連勝を飾った。くしくも試合中に近本の母校・社が春季兵庫県大会で16年ぶりの優勝。吉報に「しっかり僕も応援してるのでぜひ頑張ってもらって。僕の力にもなるのですごくうれしいです。おめでとうございます!」と笑みもこぼれた。まさに“近本デー”となった5月5日。これからも記憶に残るプレーを届けていく。

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