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和田竜と鈴木孝師に継承されていく岩元イズム

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 和田竜二が28日付で引退。96年からスタートした騎手人生は30年で幕を閉じる。JRA通算1534勝。厩舎別の勝ち鞍は、所属した岩元厩舎がトップの211勝で、川村厩舎87勝、鈴木孝厩舎60勝、南井厩舎54勝、柴田光52勝と続く。そのトップ5のなかでも、ただ一人現役の鈴木孝調教師と和田竜は長く深い縁でつながっている。

 「最初に顔を見たのは競馬学校。彼が騎手課程の2年生で。会話したとかはなかった」。鈴木孝師が出会いを振り返る。95年に競馬学校厩務員課程を卒業し、岩元厩舎の厩務員として競馬人生がスタート。時を同じくして、岩元厩舎で騎手候補生として研修し、翌年にデビューしたのが和田竜だ。「おとなしくて真面目。根性があった。今は独身寮だけど、竜二は厩舎にある調教師部屋の上に住んでいた。午後運動を手伝ったり、寝わらを乾かしたり。岩元先生から“オマエもできなアカン”って言われてバンデージを巻いたりで、厩務員と変わらない作業をしていた。昭和の弟子って感じ」と懐かしそうにする。

 『岩元厩舎=和田竜』といえばテイエムオペラオー。担当ではなかったが、「緊張がこっちにも伝わるし、競馬の週は声も掛けづらいぐらいピリピリしていたのを覚えています」と鈴木孝師だ。ダービーのあと、乗り代わりの話も浮上したが、岩元師がオーナーに「ずっと竜二で」と頼んだのは有名な話。26戦全ての手綱を任され、師弟愛のドラマが生まれた。

 10年3月に厩舎を開業した鈴木孝師。19年の佐賀サマーチャンピオンでは和田竜とのコンビで初の重賞Vを果たした。「勝ったグランドボヌールは岩元厩舎から引き継いだ馬。中央の重賞も一緒に勝ちたかったけど、一つ重賞を獲れて良かった。助手時代にはトッププロテクターで一緒に北九州記念を勝たせてもらったし」。助手から調教師へと立場は変わっても、岩元一門の縁はつながっている。

 師にとって和田竜はどんな騎手だったのか。「人気がない馬でも諦めず、最後までしっかり追ってくれる。調教師やオーナーにとって5着と6着で大きく違う。5着だと次の優先権が出るし、馬の運命も変わる。和田を乗せてギリギリ5着に来たというのも多かったと思う」。1頭でも負かそうと追う姿は、まさにファイターだった。

 昨年12月28日の阪神1Rミヤジオズが『鈴木孝師=和田竜』の最後の勝利となり「うれしかったですね。お母さんもそうだし、ずっと岩元厩舎に預けてくださっていた馬主さん。僕、和田、生田厩務員と、3人とも岩元厩舎出身だから一緒に写真を撮ろうって。忘れられない勝利になった」と喜ぶ。

 実現はしなかったが、今月28日の引退に合わせて粋な演出を用意していた。「和田の初騎乗馬がテイエムカミカゼ(96年3月2日・阪神2R7着)。その4代目(のテイエムカミカゼ)がウチにいるので調教師試験に受かった瞬間、“2月28日のダート千八。この馬に乗れよ”と伝えた。最終日に初騎乗馬と同じ馬名の馬に騎乗する騎手なんてこの先いない。珍記録として残るからと思ったけど」。和田竜の落馬負傷で実現せず、幻になったことを残念がる。

 「厳しい世界だけど、岩元先生のように一頭一頭丁寧に向き合っていたら、いい出会いがあるかもしれない。自分のペースで、自分の思う通りに楽しく仕事をしてほしい」。“岩元イズム”を継承した2人。太い幹から分かれたその枝に、和田竜がどんな実をつけるのか。楽しみにしたい。(デイリースポーツ中央競馬担当・井上達也)

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