2025.07.17

【小倉記念】７歳ディープモンスター　１３回目の重賞挑戦で悲願達成だ！年齢重ね精神面成長「どっしりしてきました」

　「小倉記念・Ｇ３」（２０日、小倉）

　待望のタイトル獲得なるか－。７歳馬ディープモンスターは１６日、栗東ＣＷで単走追い。１週前をハードに攻めたとあって軽めの調整に終始したが、軽快なフットワークで好調をアピールした。また、栗東滞在で臨む関東馬エピファニーは、同じくＣＷでダイナミックな走りを披露。毛ヅヤの良さが目下の充実ぶりを物語っている。

　古豪が悲願の重賞タイトルへ突き進む。７歳馬のディープモンスターは栗東ＣＷを単走で追われ、馬なりで６Ｆ８５秒５－３７秒５－１１秒５をマーク。１週前（同８０秒０－３５秒８－１１秒０）のハードワークを受けた軽めの調整ながら、しっかりと折り合い、終始軽快なフットワークで駆け抜けた。

　兼武助手は「先週しっかりやれているので、調整程度。落ち着いていたし、反応も良かったです」と評価。続けて「前走後に放牧を挟みましたが、帰厩後も非常に調整がしやすかったです。雰囲気は非常にいいですね」と順調ぶりを強調する。

　若い時は気性面に課題があったが、年齢を重ねて精神面が安定し、調教からゆったりと走れるようになった。「若い時は落ち着きがなかったですが、年齢を重ねてどっしりしてきましたね。走りでもいい位置でハミを取れるようになって、成長がうかがえます」と心身の充実を伝える。

　３歳時にはクラシックを皆勤するなど、ここまで重賞には１２回出走してきたが最高は２４年チャレンジＣの２着。ただ、タイトルには手が届いていないものの、中京開催だった昨年の小倉記念３着、前走の目黒記念でも小差４着と、いつ重賞を勝ってもおかしくない実力馬だ。

　「（ハンデを）見込まれるのはしょうがないと思います。小倉はいい走りをしているし、暑さも大丈夫。重賞まであと一歩ですからね。何とかタイトルを獲らせてあげたい」と陣営の期待は大きい。現役では少なくなったディープインパクト産駒のベテランが、真夏の小倉で悲願を成就する。