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心が和らぐ至福のひととき 中谷美紀主演映画「繕い裁つ人」に登場

 異人館街に立つ「サンパウロ」の外観
 コーヒーとチーズケーキ。劇中で中谷が座った窓際の席で=サンパウロ
 「サンパウロ」の店主、藤岡健二さん=神戸市内
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 女優、中谷美紀主演作「繕い裁つ人」(2015年公開)は「衣」をテーマに、人生のいとおしさを描いている。こだわりの仕立て屋が主人公だ。中谷ふんする市江が通う店として登場するのが神戸・北野異人館通りに近い手づくりケーキと珈琲の店「サンパウロ」。アンティークな中にも遊び心が見え隠れするすてきな空間で、至福のコーヒータイムをどうぞ。

 ◇   ◇

 市江は「サンパウロ」で1ホールのチーズケーキを1人で平らげるのが、ひそかな楽しみ。“頑固な仕立職人”が心を和らげる印象的なシーンだ。

 北野坂を上がって異人館通りを西へ一つ入った小さな通りにある「サンパウロ」は、映画製作スタッフが何日も歩き回った末に「イメージにピッタリ」の同店を見つけた。マスターの藤岡健二さん(55)は「撮影当日は私も完全にやじ馬(笑)。数十人ものスタッフがやってきて大がかりなのにびっくりしましたね」と振り返る。

 妻の文(あや)さんと2人の娘がロケの様子を見に来た際、偶然、中谷と出会った。中谷は「今日はいろいろとご迷惑をおかけすると思いますが、よろしくお願いします」と丁寧にあいさつをした。藤岡さんは「3人とも大感激です。もともと中谷さんのファンでしたが、“大ファン”になりました」。

 藤岡さんは元アパレルメーカーの営業マン。「自分の店を持ちたい」という思いをかなえ、脱サラして2001年10月、カフェを開業。2005年6月に「サンパウロ」をオープンした。「1軒目のカフェは若い女の子が来てくれたらいいなぁと、ビーズアクセサリーなんかも置いてみたんですが、全然ダメで(笑)。『サンパウロ』はコーヒー好きのおっちゃん集まって!という店にしようと思いました」

 元バーだった店内をコツコツと手作りで改装。バブル期に建てられたという店はブラジル産ブビンガの木で作られた一枚板のカウンターなど随所に重厚感もある。

 藤岡さんは「コーヒー1杯600円は決して安くないと思いますが、コーヒーとこの空間ごと楽しんでもらえたら。不思議なことに前のカフェより若い女性が来てくれるんですよ。もちろん、おっちゃんも(笑)」。

 ストレートコーヒーはサントス、モカ、コロンビア、キリマンジャロなど。豆をひく香りが心地よく漂えば、至福の時間のスタートだ。

 劇中で市江が食したホールのチーズケーキは別発注したものだそう。藤岡さんが手作りするのはベイクドチーズケーキ。ベイクドながらフワッとやわらか。思わず1ホール食べたくなった。

 ◆手づくりケーキと珈琲の店「サンパウロ」 神戸市中央区山本通2の13の16 サンシャインコート1階 営業午前10時~午後6時。火曜定休。各線三宮駅から徒歩約10分。チーズケーキのほかシフォンケーキ、アイスクリームなども。コーヒーとケーキのセットは1000円。

 ※取材協力 神戸フィルムオフィス

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