絶品!氷を入れないハイボール~大阪
大阪駅から近い桜橋にあるバー「スタンドアルル」は小さいながら、仕事帰りのサラリーマン&OLさんにとってオアシスのような存在だ。店長の小川紗子(たえこ)さん(33)はバーテンダーには珍しい、ほんわか・なごみ系。ニッカの名酒「竹鶴」を使った“氷を入れないハイボール”が絶品です。
さっそうとシェーカーを振る姿がカッコいい。女性バーテンダーへのイメージを小川さんはほんわか笑顔でちょっと裏切る。
社会人になりOLとして3年間勤めた。「小さな会社でしたので、事務から経理、営業補佐までひと通りやり、最後の1年は外回りの営業もやらせてもらいました」。それなりに充実していたが、「このままここでキャリアを続けるのか」という思いが湧き上がる。
半ばひらめきのようにバーテンダーになろうと決意。大阪・北新地の「バー・アルルカン」に3年半勤務し、同じオーナーが2012年5月に姉妹店としてオープンした「スタンドアルル」の店長に就任する。
「会社を辞めるとき、親には反対されましたね。『ボーナスもあるのに』って」。この仕事を始めてから「映画を見たり美術館に行ったり興味の幅が広がっていきました」という。「すべてのことが仕事につながる。天職だと思っています」
そんな小川さんが作ってくれたのは同店イチオシ、氷なしのハイボール「竹ハイ」(780円)だ。NHKの朝ドラ「マッサン」ブームで人気が広がったウイスキー「竹鶴」を使用。グラス、炭酸水もキーンと冷やされている。時間がたっても薄まらない、お酒そのものの味わいが続く。
誰でも作れるような気がするが、常連客が「家で作ってみたけど、これほどおいしくできない」と首をかしげた不思議な1杯だ。小川さんは「マッサン」が放送されるずっと前から竹鶴ファンだった。「奥行きが深く、『間違いがない』安心感のあるウイスキー。竹鶴さんの職人魂も尊敬しています」
1人でもふらりと寄れる親しみやすさが漂うのは小川さんの人柄だろう。「肩肘をはらず飲める、いつもそこにある店でありたい。おばちゃんになっても続けていたら『アルルのお母さんのバーに行こう』って思ってもらえたらうれしいです」。そう話しながら「今のところ予定は何もないですけど、結婚して子どももほしいです」。ほんわか笑顔がいっそう、はじけた。
◆「竹ハイ」レシピ 竹鶴ピュアモルト60ミリリットル、ウイルキンソンの炭酸水1本(190ミリリットル)、レモンピール(香りづけ)
◆アクセス 「スタンドアルル」=大阪市北区梅田2の4の41 桜橋キタハチ1階 地下鉄西梅田駅10番出口から1分。TEL06・6131・6617。営業17時~翌3時。土曜・祝日15~24時。日曜定休。月曜が休日の場合は日曜営業、月曜休。
