5・13カクテルの日生まれのバー~京都

 「トレフルドール」店主でバーテンダーの尺金由記さん
 ギムレット
2枚

 5月13日は「カクテルの日」だ。8年前のこの日、京都市中京区にオープンしたのが「バー トレフルドール」。店主でバーテンダーの尺金(さしがね)由記さん(43)は偶然にも「カクテルの日」にスタートしたことに縁を感じ、「夢を語り合える場所でありたい」という思いをシェーカーに込める。

 「カクテルの日」は1806年5月13日、アメリカの週刊新聞「バランス・アンド・コロンビア・リポジトリ」に初めて「カクテル」という言葉が活字として掲載された日にちなむ。日本では2011年、日本バーテンダー協会など4団体が制定。5月6~13日はカクテルウイークとなっている。

 「トレフルドール」は07年オープンで、偶然にもカクテルの日と重なった。尺金さんは「これも何かの縁」と、この日を広めるための女性バーテンダーによるチャリティーイベント「華凛(はんなり)会)」(別項)に参加している。

 尺金さんのキャリアは94年から。就職した京都市内のホテルで配属されたラウンジだった。数年後、カウンターに入ることになった。当時女性バーテンダーは今よりもっと希少。さぞやチヤホヤされた?と思いきや、男性客に「女の作ったものなんて飲めるか」と拒否されたこともあったという。

 女性客からもすんなりとは受け入れてもらえなかった。常連のマダムは彼女専用のジンフィズのレシピがあるほどだった。しかし、レシピ通りに作ってもなかなか飲んでもらえなかった。へこんだが自分の後に続く女性バーテンダーのためにも「辞めれない」と踏ん張った。とうとうマダムに「あなたのジンフィズが一番おいしい」と認めてもらえた。入社して4、5年がたっていた。

 2003年、ホテルを退社し京都市内で数軒のラウンジやバーに勤めた後、「トレフルドール」を始めた。尺金さんは「私は人の夢を笑う人が嫌いなんです。この店では仕事や結婚への夢でも何でもお酒の力も少し借りて語り、1日の荷物を下ろしてもらえたらうれしい」

 ここでなら久しく忘れていた夢を思い出せるかも。そんな気持ちでいただいたのは「ギムレット」(1100円)。愛媛・岩城島産無農薬の完熟ライムをその場でつぶしたものを使用。今の季節限定だ。ウイスキーで香りをつけた「ポークリエット」(800円)と一緒に。心地よい酔いに包まれた。

 ◆トレフルドール 京都市中京区六角富小路東入る大黒町88番地 シルブープレビル2F。阪急河原町駅から徒歩5分。TEL075・212・7590。営業19時~翌2時。月曜定休。

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