北陸新幹線3・14延伸~白銀に輝く
いよいよ3月14日、待ちに待った長野-金沢間で北陸新幹線が延伸開業を迎えます。2月14日の指定券売り出しでは「かがやき」の一番列車が上下とも約25秒で完売するなど、注目度は高まるばかり。運用される新型車両「E7・W7系」には、新幹線版ファーストクラスともいえる「グランクラス」も導入。日本有数の豪雪地を駆ける新幹線の“輝き”ぶりを一足お先に満喫しようと、JR西日本がこのほど行った報道陣向け試乗会に参加してきました。
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気付くと写真を撮るのも忘れて見とれていた。富山駅を発車してしばらくすると、車窓には雪化粧した立山連峰が雄々しく広がる。高架の上の新幹線は、走るというよりも、雪の上を滑るように駆け抜けていく。
試乗会は金沢-長野間の往復で開催された。何もかもがピッカピッカに新しい金沢駅のホームに入線してきたのは、JR西日本のW7系W2編成。当然、ピカピカ。アイボリーホワイトの流線形の車体に、空の青と伝統工芸を表した銅色のラインが映える。車内は、落ち着いた「和」の雰囲気。普通車の座席や床には格子柄があしらわれ、可動式の枕も。足元には新幹線で初めて全座席に電源コンセントが設置されている。
発車から7分で最高時速260キロ到達のアナウンスが。加速は滑らかで、揺れも気にならない。わずか25分で富山駅へ。ここから窓の外に絶景が広がる。左手には富山湾が遠くまで見渡せ、右手に立山連峰。快晴だったこともあり、大パノラマを堪能できた。
黒部宇奈月温泉、糸魚川に上越妙高駅をすぎ、風景は一気に山岳路線へと変わる。トンネルが山を貫き、最大30‰(※水平方向に1000メートル進むと30メートル上がる)の急こう配を突き進む。開業区間の44%がトンネルというのも大きな特徴といえる。
もう一つ、忘れてはいけないのが、最上級「グランクラス」だ。本革張りの電動シートは手元のパネル操作で45度まで後ろに傾く。専属アテンダントが無料で軽食やアルコールも提供。料金は東京-金沢間でグリーン車より8000円ほど高くなるだけあり、サービスは飛行機の国際線ビジネスクラスと同等だ。
長野には1時間半で到着した。実に快適、そして爽快。「JR東日本さんと4年がかりで開発しました。性能点検なども終わり感無量です」とはJR西日本車両部・田中徳和部長。来月14日、北陸新幹線が、いよいよ“輝”く。
◆北陸新幹線 上信越・北陸地方を経由して東京と大阪を結ぶ計画の新幹線。1997年に高崎-長野間で「長野新幹線」が部分開業し、3月14日に長野-金沢間が開業予定。車両は最高速度が時速260キロのE7・W7系を投入し、東京-金沢間を最短2時間28分で結ぶ。運行形態は4タイプあり、東京-金沢間を主要駅のみ停車する“速達タイプ”が「かがやき」、東京-金沢間を各駅停車する“停車タイプ”が「はくたか」、富山-金沢間の“シャトルタイプ”が「つるぎ」、東京-長野間の“長野新幹線タイプ”が「あさま」となる。金沢-敦賀間は23年開業予定。
