Rebootは不要だ

 【3月21日】

 TBSの日曜劇場『リブート』にハマる春だ。キャンプ中も夜な夜なTVerの見逃し配信を満喫し、阪神の選手ともよく話題にした。終章がせまる今夜の放送を楽しみに待っている。

 ところでリブート「Reboot」とは?

 辞書には「再起動」とある。

 僕も仕事上、使う。PCがいうことをきかなければシャットダウンし、リブートする。接頭語「Re」のつく単語は日常溢れているが、その意は「再び~する」。「Recycle(リサイクル)=再生利用」もその種だし、「Remember(リメンバー)」や「Remake(リメーク)」など何かと馴染み深い。では、身近な藤川阪神の「Re」を探せばどうか。

 藤川球児が今シーズンのチームを作り上げるうえで基盤になるものに「Re」がつくように思う。

 「今年(25年)つくったチームを壊して、26年へ向かう」

 ソフトバンクとの日本シリーズに敗れた昨秋、球児はそう語っていた。

 一度壊して再びつくる。再構築だから「Rebuild」(リビルド)か「Restructure」(リストラクチャー)だろうか。

 「勝つと危険。順調をもっと疑わないといけない」

 球児はそうも語り、就任一年目で優勝させたチームを俯瞰しながら「リビルド」してきた。

 京セラドーム6階の記者席でこれを書いている。「壊して築いてきた」オーダーを見渡せば、頼もしく映える。常に「健康で…」を唱える虎将だから大山悠輔、伏見寅威への死球には反射的に奥歯がきしんだかもしれないが、順調への疑いを止めることなく今週の金曜へ歩を進めてゆくのだろう。

 開幕投手は公表したが、開幕ローテーションには言及がない。開幕オーダーにもまだ確言はないので勝手に書かせてもらえば、きたる27日、スタメンのショートには小幡竜平が、レフトには中川勇斗が就くことに疑いはない。

 その小幡はこの試合もフル出場し、併殺を含む4つのゴロを着実にさばいた。その安定感が頼もしい。

 この日、朝10時の全体練習を前にショートの位置で小幡竜平、熊谷敬宥、C・ディベイニーがゴロ捕球を反復していた。打撃回りの関係で木浪聖也はここに居なかったが、今後も定位置争いは続いていくのだろう。とはいえ、節目のスタメンを勝ち取ったであろう小幡の成長はやはり頼もしい。Hランプを灯せない日があっても彼の守備貢献はゲームを落ち着かせてくれる。

 試合後、ドームの駐車場で小幡にあらためて聞いてみた。新助っ人の補強を耳にして迎えたオフは、自らを見つめ直して技術を磨いてきたのか。

 「あらためて見つめ返すことはなかったですね。うまくなるために課題と向き合ってやってきたので、とにかく前進、前進…という感じでした」

 シャットダウンも、リブートも要らなかったようだ。Re(再)チャレンジで今年こそレギュラーを手放さない力を示してゆく。   =敬称略=

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