監督との対話はDM?

 【1月18日】

 それも新庄流といえばそうなんだけど、驚いた。先週、TBS系「ジョブチューンSPプロ野球ぶっちゃけ祭」で、パ首位打者の松本剛が「監督とはSNSで対話している」と明かしていた。

 新庄剛志監督は話しやすい?

 そう問われた松本は…

 「直接のやり取りはなくて、基本、インスタのDMです。最初にDMがきたのがオープン戦の前日で、『明日スタメンだぞ!』と」

 そこで松本の隣に座っていた日本ハムで同僚の玉井大翔は「僕はSNSやってないから(監督と)やりとりできないんです。始めようかな…」と苦笑い。

 って、これ、笑いごとちゃうやん?それがチームのマネジメントならヨシとする時代なのか。しかし、岡田彰布が近本光司にDMでスタメンを伝えることは地球がひっくり返ってもない(と思う)。

 そもそも監督が選手個人と直接やりとりするシーンって「ない」のが普通だと思ってきた。対話はあるけど、ふだん選手に寄り添うのはコーチ。そんな認識である。

冒頭のエピソードに触れ、あらためて感じるのは「指導者と選手」その関係性の難しさである。

 阪神はおととい(17日)今季の全首脳陣を発表した。選手にとって「コーチとの出会い」が運命を変えることがある。僕が過去に担当した広島でも、阪神でも、その類をよく聞いた。しかし、ひとりのコーチが5年も10年も同じチームの同じポジションにいることはレアケース。監督が代わればコーチも入れ替わる世界だし、その度に、指導の色合いも変わる。

 選手と指導者の相性は、必ずある。昨季でいえば、例えば、大山悠輔にとって新井良太は好相性の打撃コーチだった。兄・貴浩ほどの実績はない。だが良太にはそれを凌ぐ「資質」が備わっていた。

 仮に、コーチの能力を実績で測れるならば、名球会の方々が上位から順に優秀な指導者ということになる。(果たしてそうか?)

 当欄ではよく欧州サッカーを例に挙げるのだけど、選手時代実績0の指導者が勉強を重ね、監督としてコーチとして、チャンピオンズリーグ(野球でいうワールドシリーズ)を制したことがあるし、そういう指導者がビッグクラブを渡り歩くことも少なくない。残念ながらNPBで前例を見ないが。

 実績よりはるかに大切なことは人柄。熱意。研究心。サッカー担当時代、そういう話を耳にした。

 野球ならいくら名球会でも「感覚軸」が20年前でストップし、目線が自分本位…そんな指導者が現役時代の栄光だけでメシを食える時代ではない。この人は信頼できるか。熱意はあるか。寄り添ってくれるか。そして、賢明か。

 そんな観点で信頼を得たコーチが取材の限り何人かいる。その一人が、新井良太である。前述の通り、大山は新井を慕っていた。信頼し、そして、何より指導を成績に繋げていた。これこそいい出会いである。この先、大山はまだまだいい出会いに恵まれるかもしれない。それを前提に書くが。

 続きは次回。=敬称略=

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