歴史を変える高卒野手
【2月25日】
きょうから阪神もオープン戦が始まる。初戦はVS立浪竜。ん?中日と最近やらなかった?そう宜野座で練習試合をやった。あのとき僕は北谷にいて宜野座へ行かない若竜を取材させてもらった。
早いもので来月25日のプロ野球開幕までひと月を切った。毎年そうなんだけど、キャンプの1カ月間はあっという間。調整というより、対外試合でどんどん結果を求められる月である。そろそろ結果がほしい。高卒なら概して4年目にはそう言われる。最近はカラダができている10代が多いからか、もっと早くそう言われることも。
北谷で福留孝介と話したことは先日ここで書いた。福留が練習に励みながらその様子をジッと見つめていたのが、根尾昂の居残り特打だった。根尾といえばご存じ、18年秋に1位指名された甲子園100回大会のスター。4球団競合の末、中日へ…そう、阪神が近本光司を1位で獲ったあのドラフトである。根尾クンもう4年目なの?そう感じる読者も多いか。僕もそのひとりだけど、プロ野球の取材者としては、やはり気になる。高校球界でこれでもかと鬼才ぶりを発揮していた彼のいま…。
あの日、北谷でじっくり見させてもらった。打撃コーチ森野将彦の指導のもと、打っては話し込み打ってはまた何か確める。朝から夕方までずっとそれ。一人のコーチが特定の選手にこれだけ付きっきりというのはキャンプでもあまり見ない光景だけど、それも立浪和義流の愛情かもしれない。
ちなみに根尾にとって3年目の昨シーズンは、72試合の出場で打率・178。本塁打1本。まだ21歳なんだけど、周囲の期待度が半端ない分、根尾は何してるんだ?と、特に竜党はヤキモキもする。
虎党の期待度はどうか。そう考えながら、よそのキャンプ地をめぐると、必ずといっていいほど、特に古株のコーチや関係者からこんな類を問われる。
阪神って高卒の野手育ってる?レギュラーに定着した高卒野手って誰がいたっけ?
「レギュラー定着」の定義を仮に「3年連続規定打席」とすればどうか。大和でさえ阪神時代の規定到達は13、14年の2度。関本賢太郎2度、浜中治2度。中谷将大1度。それこそ9度到達した新庄剛志、そして、10度到達の掛布雅之まで遡らなければならないのはどう捉えるべきか。
高卒で阪神入りした野手が「レギュラーとして3年活躍」することがいかに難しいかというリアルなんだけど、でもこれは「歴史」でしかない…といつも書く。
根尾と同学年、4年目の小幡竜平は「そろそろ結果を」の域ではなく、今年からレギュラーに定着できる素材だし、3年目の井上広大、遠藤成、2年目の高寺望夢そして、前川右京だって…。前川は新人?いや、高卒2年目で36本塁打、4年目で本塁打王の村上宗隆は別格だから…なんて「弁明」するのもシャクだから、近いうちにオープン戦に出るであろう右京に「どんどんいこ!」とオッサン記者は叫んでみる。=敬称略=
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