立石を育てる!阪神・矢野1軍打撃チーフコーチ所信表明 「ライバルであるジャイアンツの私に…気持ちに応えたい」
阪神は30日、来季のコーチ人事を発表。1軍打撃チーフコーチに就任する矢野謙次氏(46)と、巡回投手コーディネーターに就任する福原忍氏(49)が同日に西宮市内の球団事務所で、それぞれ就任会見に臨んだ。巨人から移籍となった矢野氏は来年2年目を迎える大砲・立石の育成に意欲を見せ、福原氏は藤川監督のサポートを約束した。
自らの原点とも言える、タテジマに袖を通す。矢野氏は少年時代にテレビで見た、阪神-巨人戦で、新庄剛志(現日本ハム監督)が桑田真澄(現U-12日本代表監督)からホームランを打った光景に心揺さぶられ、野球を始めた。思い入れのある球団への加入に「ものすごい感謝と喜び。ワクワクしている気持ちです」と心境を語った。
コーチといえど、異例となる巨人から阪神への移籍。打診があった際は驚き、受諾までには悩んだが「連覇しているタイガースが、ライバルであるジャイアンツの私に声をかけていただいた気持ちに応えたい」と決断を下した。
新任のコーチとして、全選手の把握に努めるのはもちろんだが、気になる存在がいる。立石だ。23年には日本ハムのスカウトとして当時大学2年生の立石を追っていた。「身体能力が高くてパワーもある。魅力的な選手だなと。そこからずっと見てます」。1年目は苦しんだ大砲候補を育てるのも大きな仕事になる。
チームとしては、4番を打った佐藤輝がメジャーへの移籍が濃厚。その穴埋めが喫緊の問題だ。矢野氏は「選手と話をして、何が課題なのかを教えてもらって、(秋季)キャンプで時間を共有しながら、解決策を提案できれば」と語った。
「それぞれが持ってるものを伸ばして、欠点と言われるものが消えるような育成法でやりたい」と個性を伸ばしていくのが矢野流。熱い男が虎に新風を吹かせる。
◆矢野 謙次(やの・けんじ)1980年9月21日生まれ、46歳。東京都出身。現役時代は右投げ右打ちの外野手。国学院久我山-国学院大を経て、02年度ドラフト6位で巨人入団。NPB通算759試合、打率・262、29本塁打、153打点。プロ3年目の05年に頭角を現し、06年から2年連続で100試合以上に出場。15年シーズン中に日本ハムへ移籍し、18年に現役引退。日本ハム、巨人でコーチを歴任した。
