阪神・工藤 昨年は「ハラハラ」 制球改善に驚き「日本一、3連覇を目指して勝利に貢献する投手になってほしい」【父・一範さん手記】

 育成出身で2年目ながら、シーズン途中からクローザーに定着し、絶対的守護神となった、阪神の工藤泰成投手(24)。父・一範さんが優勝を祝し、デイリースポーツに手記を寄せた。昨年からの衝撃の進化とともに、守護神向きの性格面について綴った。

  ◇  ◇

 泰成、優勝おめでとう。普通だったら、あんな大観衆の前で、自分の投球なんかできないと思う。息子ながらすごいと感心してます。去年の優勝のときはビールかけにも出られなかったけど、今年は胴上げ投手になって貢献したので、思いっきり楽しんでほしい。

 去年、試合を見ていた時はハラハラしてた。最近は落ち着いて見られるようになりました。コントロールが劇的に改善されて驚いてます。中学生くらいから本格的にピッチャーを始めて、毎回フォアボールを見に行くようなものでした(笑)。今年は安心して見てられます。

 8月最後の巨人3連戦を家族全員で甲子園へ見に行って、泰成が3連投してくれたのはうれしかった。シーズン中はなかなか話す機会がないけど、30分くらい話す時間もあったかな。ダルベックを三振に取ったストレートがすごかったから、聞いてみたら『岩崎さんとキャッチボールをして、質のいいストレートを学んだ』って。周りからの刺激とか、教えがあって成長してるんだなって感じてます。

 クローザーはすごい重圧がかかるところだけど、泰成はあまりプレッシャーを感じないのかな。小さいころは泣きわめくような子どもだったけど、高校くらいからあまり感情が表に出なくなった。3人きょうだいの末っ子で、きょうだいを牛耳っていた、8歳上のお姉ちゃんに怒られないように、よく周りを観察するようになって、物おじしない性格になっていったかなと思います。

 高校時代は3年夏の秋田大会決勝で、ピンチの場面で投げてサヨナラ負け。そうした苦い思い出も今に生きているのかなとは思います。独立(四国ILp徳島)で最初うまくいかなかった時も周りを見ながら改善して、今、何をすればいいのか気づくことに優れているかなと。自分で解決する能力は高いと思ってました。

 今年はほとんど挫折がなかったと思うけど、今後必ずどこかで壁に当たると思う。その時は少しでもサポートできたらと思ってます。この先も日本一、3連覇を目指して、チームの勝利に貢献する投手になってほしいです。

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