阪神・坂本 妻・有沙さん手記「ケガなく健やかにいてくれたらそれだけで何より」子ども3人から似顔絵と手紙
「広島6-4阪神」(3日、マツダスタジアム)
主将としてリーグ連覇に貢献した阪神の坂本誠志郎捕手(32)へ、家族から愛のこもった贈り物が届いた。愛妻の有沙さんは一番近くで見てきたからこそわかる夫の苦悩を明かし、感謝の思いを手紙に記した。7歳の長女からは似顔絵と手紙、4歳の長男と2歳の次女からも大好きなパパへ似顔絵が届けられた。
◇ ◇
せいへ。
3度目のリーグ優勝、本当におめでとうございます。
リーグ連覇という、見たことのない新しい景色を見せてくれて感無量です。
今回ありがたくこのような機会をいただいたので、普段なかなかゆっくり伝えることができない思いをお手紙にします。
今シーズンは、今まで見てきた野球人生の中でも一、二を争うくらい、苦しむ姿をたくさん見たシーズンだったような気がします。
年明け早々、ありがたいことに日本代表に選出していただいて、信じられない気持ちと、せいの努力の積み重ねが報われたような気がして涙がこぼれました。
阪神のチームのことも常に考えながら代表にも注力して「初めてのしんどさ」を感じた期間だったと思うけど、それはただの疲れではなくどこか心地の良い疲れでもあったのかな?代表に参加しているときや代表の話をしているときの目はキラキラ輝いていて、少年のように野球を楽しんでいる姿がうれしかったです。代表での経験と仲間は何にも代え難い財産になったと思います。
母と子3人のハプニングだらけのマイアミの旅も一生忘れません(笑)というのは冗談で、子供達は日の丸を背負って闘うパパの姿を実際に目に焼きつけられたことで、それぞれ感じたものがきっとあったと思います。あの瞬間は間違いなく、子供達にとっても財産です。ありがとう。
阪神に合流してからは調整ももちろん大変だったと思うけど、体調を崩す日が何度もあったのは本当に心配でした。検査を受けて鎮静の麻酔から目を覚ますまで隣で待っていたとき、大げさだと思うかもしれないけど、このまま目を覚まさなかったらどうしようってすごく怖くなりました。ケガなく健やかにいてくれたら、それだけで何よりだとそのとき改めて痛感しました。そんなことがあった日も何事もなかったかのように試合に出ている姿に、心配で心配で仕方なかったです。
月間7本のホームランは、今まで出会ってから14年間見たことがありません…。誰かが乗り移ったんじゃないかと思いました(笑)。でもこの厳しい夏場でも体重は落ちることなく、むしろ「体が大きくなったなぁ」と感じていたところだったので、コツコツ積み上げてきた努力がこの結果につながったと確信しています。
その後は、夜遅くまで思い悩む日々。見ていて辛かったし苦しかった。「ここまでいろいろやってみたんだからもう吹っ切って、当たり前のことを当たり前に、それに尽きる。すべきことをしっかりやっているんだから大丈夫」というようなことを伝えた気がします。今思うとそれはせいが一番わかっていたと思います。ごめんね。
本当にしんどい一年だったと思います。ここまで本当に本当にお疲れさま。キャプテンとして球団初の連覇を成し遂げたこと、心から誇りに思います。
残りまだあともう少し、素晴らしい仲間ともう一度あの景色を見るために、子供達と一緒に応援しています。
オフは家族5人でたくさん思い出を作りましょう!
いつもありがとう。
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