阪神・佐藤輝 今季34度目マルチ「また明日」 得意バンテリンで打率・320に上昇 

 「中日4-2阪神」(25日、バンテリンドーム)

 強烈な打球がヒットゾーンに飛ぶと、黄色く染まった左翼席の虎党たちが沸き立った。2度にわたって響かせた快音は、敗戦の中での光。阪神・佐藤輝明内野手(27)が2戦連続の複数安打で気を吐いた。

 まずは二回先頭で相手先発・大野から中前に運んだ。追い込まれながら外角に来た3球目に鋭く反応。白球は二塁手のグラブをはじき、チーム初安打をマークした。大野とは今季5打席の対戦で4三振(1四球)。苦戦していたベテラン左腕から今季初安打を放ってみせた。

 三、六回は凡退も、八回には1死一塁から右前へはじき返した。カウント2-2からの外角スライダーを強振。打球はあっという間に一、二塁間を破り、今季34度目のマルチ安打とした。「いい当たりもあったのでね。また明日、いい調整をして頑張りたいと思います」と視線を次戦に向け、バスのステップに足を掛けた。

 これで今季の中日戦は20試合で打率・353、9本塁打、21打点。本塁打数と打点においては同一リーグ別で最多を記録している。さらにバンテリンでは・389、6本塁打、13打点。この日は一発こそ出なかったが、好相性ぶりは今後の戦いを考えても頼もしい限りだ。

 23日・DeNA戦では4安打の固め打ち。2戦連続マルチ安打で勝利への執念を燃やし続けた。打率も・320に上昇。「1試合、1試合、頑張って結果的に上がればいいかな、という感じですね」と目の前の打席に集中しつつ、猛虎打線をけん引していく。

 今月は20試合を戦って、無安打だった試合は4試合のみ。2試合連続無安打がなく、コンスタントに安打を重ねて中軸の役目を果たしている。優勝争いも佳境を迎えた8月終盤。手に汗握る攻防を制し、歓喜につながる一打で勝利をもたらす。

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