阪神・伏見 加入後初の代打タイムリー「積極的にいくだけ」 読みズバリ!チェンジアップに食らいつき元山バント失敗の嫌な空気振り払う

 「広島1-8阪神」(16日、マツダスタジアム)

 懸命に腕を伸ばし、最後は左手一本で拾った。研ぎ澄ませた集中力で仲間を救い、三塁ベンチに大きな興奮をもたらす。阪神・伏見寅威捕手が阪神加入後初となる、代打での適時打。「積極的にいくだけかなと思っていきました」とシンプルな考えで最高の結果につなげた。

 1点優勢の七回、たたみかけた。坂本の適時打で1点を加え、なおも1死一、二塁で登場。チェンジアップを2球連続で空振りしたが「頭には入ってました」と捕手らしい読みが働く。同球種を続けられると予測し、3球目の外角低めチェンジアップに反応。しぶとく食らい付くと、白球は二塁頭上を越えて中前で弾んだ。「きのう、おとといと負けてたので、その悔しい気持ちを打席で(示せた)」と勝利につながる一打を喜んだ。

 直前には無死一、二塁から元山がバント失敗。漂いかけた嫌な空気を、自らのバットで払拭した。「ああいうミスをミスのまま終わらせてしまうのは、強いチームではない。そこでカバーできて良かった」と実感を込める。失敗は誰にでもある。それを補足し合って、最後に全員で勝利を分かち合えばいい。ベテランが奏でた快音には、大きな価値が宿った。

 適時打は7月22日・DeNA戦で藤浪から放って以来約1カ月ぶりで、1イニングで捕手2人が打点を挙げる珍しい形となった。豊富な経験に裏打ちされた唯一無二の存在感で、8月後半も猛虎を支えていく。

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