阪神・坂本サマサマ貴重3打点 「要因?わかんない」も七&八回タイムリーで自己最多28 「下位打線からというのが一番だね」

 「広島1-8阪神」(16日、マツダスタジアム)

 またヒーローインタビューに阪神・坂本誠志郎捕手が呼ばれた。もう驚きはない。バットを振れば、打ち出の小づちのように安打を放ち、打点を稼いでいく。「要因?わかんない。あったらもっと打ってるし。もっと打点挙げてる」。そう言うが、猛虎打線のキーマンになっている。

 まずは七回無死一、三塁。まだ1点リードと気は抜けない展開だった。「いい形で大山と前川でチャンスをつくってくれた。何とか1点を取りたいという思いだけでした」。追い込まれながら、中前適時打。3試合ぶりの快音に塁上で右手を突き上げた。

 さらに3点リードの八回1死二、三塁では2点適時二塁打。この時点で28打点とし、昨季のキャリアハイを更新した。「1点でも多くとみんなで言っていた。いいタイムリーになりました」。九回2死二、三塁で捕邪飛に倒れ、強く悔しがったのが好調の証し。相手からは恐怖の7番と警戒されているだろう。

 月間の数字を見ても、そのすごさがわかる。39打数12安打で打率・308、チーム3位の4本塁打、チーム2位の11打点と大暴れだ。月間の2桁打点は17年9月以来、9年ぶり。「たまたまだと思います」といつものように謙遜するが、打率1割台と低迷していた6、7月の分を取り返そうとしている。

 チームとして、下位打線での得点は課題の一つだった。「テルとかチカ(近本)とか、森下みたいな“タレント力”があるわけではない」と自身を分析する。だからといって、上位打線に頼ってばかりではいけないことは一番痛感していた。そして、捕手だからこそ下位打線に得点される怖さも知っている。「下位打線からというのが一番だね」と打点を挙げれば7連勝だ。

 18日からは京セラドームではあるが、ホームに帰る。「ホームの熱い声援の中で野球ができるので一つでも多く勝って、どんどん上を目指したい」。23、25年の優勝を女房役として導いた男は、勝つために最善の策を尽くす。

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