阪神・大山 前日脇腹直撃死球なんの!今季19度目マルチ 7失点大敗も前向く「明日です、明日」

 「阪神0-7DeNA」(20日、甲子園球場)

 停滞ムードに、熱帯夜の聖地には一層重苦しい空気が漂った。毎年恒例「ウル虎の夏」の初戦。「カオスとエナジー」というテーマのもと黄色い特別ユニホームをまとった虎戦士の中で、大山悠輔内野手がただ一人ハツラツとした姿を見せた。

 結果的に6回3安打無失点と封じ込まれた平良に対し、第1打席から万全の準備を整えていた。0-0の二回1死で、カウント1-1からの外角カットボールを捉え中堅右へチーム初安打をマーク。1点を追う六回には、森下と佐藤輝が倒れ2死走者なしで打席へ。フルカウントからの外角カットボールをバットの先で一、二塁間へはじき返し、しぶとく内野安打をもぎとった。

 だが、いずれも得点には結びつかず。チームが記録した残りの1安打は投手・大竹が放った左前打だった。

 それでも、主砲の全力プレーに虎党が胸をなで下ろした。前日19日・広島戦(マツダ)では、勝ち越し直後の八回に、ハーンの154キロが左脇腹付近に直撃。「うわー」と声を上げながら倒れ込む場面があった。17日の同戦では前川が死球を受け「右肩甲骨の骨折」が判明。翌18日には、ハーンの抜け球が佐藤輝の胸元をかすめ、4番は怒りをあらわに。不穏な流れがあっただけに、両軍がベンチを出て一触即発の事態となり「警告試合」が発されていた。

 幸いにも大事には至らず大山はプレーを続行。藤川監督は「運良くと言いますかね。大山の普段の行いかもしれないけど、強い体のおかげでね、明日ゲームに向かうことができそうです」と言及していた。一夜明け、無事を示すだけではなく、今季19度目のマルチ安打という結果で応えた背番号3。チームは0-7と大敗を喫した中で、数少ない明るい材料となった。試合後は「明日です、明日」と前を向いた大山。タフな主砲が、次こそウル虎爽快な勝利を導く。

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