阪神・梅野 決勝犠飛&ダメ押し打 「右京が痛々しいデッドボール、交代も悔しかったと思う」
「広島2-4阪神」(17日、マツダスタジアム)
高ぶる鼓動を抑えながら、阪神・梅野隆太郎捕手(35)が燃えた。仲間が見せた苦悶(くもん)の表情に、勝利への執念が増す。「右京が痛々しいデッドボールを食らって、交代も悔しかったと思うので」。闘志をたぎらせ、貴重な追加点をもたらしてみせた。
3点リードの七回1死二、三塁で前川が死球を受けた。負傷交代を余儀なくされた姿をネクストから見つめ、果たすべき仕事を明確にした。「何とか晴らしてやろうという気持ちで打席に立って、その思いがヒットになったんじゃないかと思う」と島内の149キロを鋭く捉えた。気迫を乗せた強烈な打球は中前へ。意地の適時打で三塁ベンチを熱気に包み込んだ。
試合を最初に動かす役割も担った。四回は無死満塁の好機でアドゥワの初球を中堅に運び、先制の中犠飛。これが決勝点になった。
「テンポ良く試合が進んでいく中『こういうチャンスをモノにしていかないと』というところで打席に立った。最低限の仕事ですけど、自分にとっては最高の形で先制点を取った中で、ゲームを進めていくことができた」と納得顔。打点は今季1号を放った5月24日・巨人戦以来、出場12試合ぶり。価値ある2打点で連勝を支えた。
守備では先発・才木を懸命にリード。直球で押しながら「変化球を使うタイミングが良かった。長いイニングを投げられたことは、バッテリーにとっても非常にうれしく思いますね」と右腕の奮闘を称賛した。
11日・ヤクルト戦(甲子園)では工藤の163キロを受けながら、卓越したブロッキングで後逸を阻止。ただ試合後は「こういうふうに試合が進んだのも、先発投手の粘り強さがあったから」と7回無失点と好投した伊藤将の躍動に触れた。この日の前川同様、同僚たちの思いに目を向ける扇の要。献身的な姿と言葉で、チームを支えている。
「9連戦もまだまだありますけど、勢いに乗っていきたい」と梅野。豊富な経験と勝負強い打撃で虎を押し上げていく。
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