阪神・森下 キング17号 プロ初5打点、チーム12点快勝「どこから始まっても点を取れる攻撃」理想体現
「広島3-12阪神」(28日、マツダスタジアム)
海の向こうで脚光を浴びるストライカーたちのように、“点取り屋”として打線を引っ張り続けた。阪神・森下翔太外野手が振り抜いた打球は失速することなく、左翼コンコース席手前の看板を直撃。リーグ単独トップの17号2ランで先制点をもたらし「上がり過ぎたなと思ったんですけど、いい形で打てました」と納得顔で振り返った。
初回1死一塁。岡本の内角高め146キロに鋭く反応した。高々と舞い上がった白球はフェンスに張り付いた相手左翼手の向こう側に着弾した。「遥人さん(高橋)に少しでも楽な展開で投げてもらいたいと思っていました。打球に角度もついて、いいバッティングができた」。19日・DeNA戦以来4戦ぶりの一発で、偉業に挑む先輩左腕を力強く援護した。
勝ち越しに成功した七回は、なおも1死三塁で中前にはじき返して追加点をもたらした。3点リードの九回は1死一、二塁から左越えに2点適時二塁打を放ち、プロ入り初の1試合5打点。W杯で熱戦が繰り広げられている中、“ハットトリック”以上の躍動ぶりで、広島の虎党に歓喜を届けた。
六回には佐藤輝の本塁打も飛び出し、今季5度目のアベック弾となった。チームは14安打12得点の大勝。春先には「どこから始まっても点を取れるような束になった攻撃というのは、相手にとってすごくプレッシャーになると思う。それができたらいい」と理想を掲げていた。敵軍を圧倒した波状攻撃。その中心に森下がいた。
「一試合一試合、淡々とやっているだけ。今日、結果が出たからどうこうというのは特にない」とスタンスはブレない。猛虎打線の金看板を背負う男は黙々と、己の役割に徹していく。
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