阪神・高寺 猛打ショー!近本戻っても1番譲らん「これを続けていけるように」4日ぶりの試合、悔し逆転負けも光
「広島3-2阪神」(27日、マツダスタジアム)
阪神は雨天中止3試合を経た一戦を1点差で落とし、首位から陥落した。惜敗の中で光ったのは「1番・中堅」高寺望夢内野手(23)の3安打猛打賞。四回には相手の野選による2点目を演出した。左手首の骨折でリハビリ中の近本は7月中の1軍復帰も視野に入ってきたが、高寺だって簡単にポジションを譲るわけにはいかない。そんな決意の見える打席だった。
天才と称されるバットマンが雨上がりの広島で輝きを取り戻した。高寺が42日ぶりに今季2度目の猛打賞。「これを続けていけるようにやっていきます」。左腕相手に右へ、左へ快音を鳴らし、何度も何度も得点機を演出した。悔しい逆転負けとなったが、チーム4試合ぶりの一戦でともした希望の光。“1番問題”も解決しそうだ。
3試合連続の雨天中止で選手の試合勘が心配されたが、この男には関係なかった。プレーボールから1分もかからず、床田からの右前打。「きょうはいい感じで入れたんで」。1番起用で1打席目に安打を打ったのは5月28日の日本ハム戦(甲子園)以来。ここから波に乗った。
三回も先頭で左翼線へ二塁打。「1番で1本打ったら、絶対に2本目を打たないといけないんです」。そんな強い思いを持っていたが、複数安打は前回猛打賞の同16日・広島戦(甲子園)以来だった。九回1死でも森浦から左前打で3安打。最後は今季初の盗塁失敗に終わったが、塁上をにぎわせた。
この日からバットを変えた。大山が過去に使っていたものを拝借。24日に室内練習場での打撃練習から感覚を確かめていた。その時から「まだ使うか分からないですよ」と試行錯誤。先輩のバットで結果が出ても「あした使うかもまだ分からないです」と日々、変わり続ける状態と相談していく考えだ。
同点の四回1死一、三塁では投手強襲の打球を放ち、三走の坂本を本塁へ迎え入れた。ただ、記録ははじいた打球を処理して、本塁へ送球した一塁・坂倉の野選。打点こそついたが、紙一重の判定に「ちょっと確認します」と悔しそうだった。
プロ初の4安打は幻となったが、藤川監督は評価。「結果も出ていますしね。本人の中で目指すところと言いますか、それはしっかりあると思うので続けてもらってと思います」。左手首を骨折し、ファーム調整中の近本が7月中の1軍復帰も見えてきた中、そう簡単にポジションを渡すわけにはいかない。「きょうだけなんで。続けていければ」と高寺。6月の負け越しが決まり、首位の座も巨人に奪われたが、まだ未来を明るく照らすことはできる。
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