阪神・高橋遥人 開幕9連勝!球団では中田良弘以来、左腕初「今日はよくやれたのかな」チーム3連勝で単独首位

 「DeNA1-2阪神」(21日、横浜スタジアム)

 阪神・高橋遥人投手(30)が今季5度目の完投勝利を挙げ、球団では1985年の中田良弘氏(デイリースポーツ評論家)以来41年ぶり、左腕では初の開幕9連勝を飾った。強力DeNA打線相手でも9回5安打1失点と“遥人無双”は継続。109球の熱投で自身初の2桁勝利にもリーチをかけた。チームは3連勝で単独首位に返り咲いた。

 試合終了の瞬間、高橋は笑顔で両手を突き上げた。「最後まで苦しいところもあったんですけど、粘れて投げ切れてうれしいです」。降り注ぐ大歓声をかみしめながら、仲間と喜びを分かち合った。

 要所で得意のツーシームが威力を発揮した。初回はいきなり連打を浴びたが、佐野を二ゴロ併殺に打ち取るなど、無失点で滑り出す。2点リードの六回は不運な内野安打と野選でピンチを迎えたが、ここは宮崎を遊ゴロ併殺打に仕留めた。「ランナーを背負ってから、自分なりに粘れた」と納得の表情で振り返った。

 七回に味方の失策が絡み、1点は失ったが簡単には崩れない。最後までマウンドは譲らず、九回1死から度会を三振にとった際には、珍しく雄たけびを上げ、気持ちをあらわにした。

 これで両リーグ最多となる5完投。球団でのシーズン5完投は、2022年の伊藤将(6完投)以来。6月までに限ると、13年の能見篤史以来13年ぶりとなる。左腕はいつも通り「たまたまです」と謙遜したが、「今日はよくやれたのかなと思います」と少し自らを褒めた。

 さらには開幕から無傷の9連勝。これは1985年の中田良弘以来41年ぶりで、左腕に限れば球団初の快挙となった。藤川監督も「高橋でしか取れないゲーム。素晴らしかったですね」と熱投を見せた左腕を絶賛した。

 高橋は今季、11試合に登板し甲子園で投げたのは一度だけ。ビジターでの登板がメインのため、長時間の移動が伴う。ストレスにもなり得る環境だが「中継ぎとか野手の人は(遠征に)全部いってるんで」と大変だとは思っていない。音楽を聴いたり、動画を見たり、寝たりと思い思いに過ごす。勝てば帰りの新幹線は「達成感があります」と余韻に浸る。今季は白星続きで、いい気分で帰阪することができている。

 気迫のこもった投球でチームを3連勝に導き、単独首位浮上に大きく貢献。自身初の2桁星に早くも王手をかけた。ただ、目指す場所はまだまだ先。「もっとチームに貢献できるように。みんなに喜んでもらえるように、自分のためにも投げたいです」。完全無双状態の高橋。この勢いは誰にも止めることはできない。

 ◆1985年に9連勝!シーズンまたぎなら18連勝!! 中田良弘は1985年に開幕9連勝をマーク。シーズンをまたいでの連勝だと、81年7月21日・広島戦~85年8月11日・中日戦まで18連勝を記録した。また、高橋はオール先発での開幕9連勝で、球団投手では11連勝した37年秋の御園生崇男以来、89年ぶり。

 ◆6月まで5完投は… 高橋が両リーグ最多の今季5完投目をマーク。球団投手のシーズン5完投以上は6完投を記録した2022年の伊藤将司以来、4年ぶり。また、6月までの5完投は13年の能見篤史以来、13年ぶり。この年の能見はシーズン6完投だった。

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