阪神・大山 弾丸7号 “ビジターの鬼”が5・22以来の一発 復調の兆し
「ソフトバンク3-2阪神」(11日、みずほペイペイドーム)
阪神・大山悠輔内野手(31)が四回に7号先制ソロを放った。5月22日・巨人戦(東京ド)以来の一発でナインを鼓舞したが、2-2の七回2死満塁では空振り三振に倒れ、悔しさをにじませた。六回には3試合連続「DH」で出場した前川右京外野手(23)が一時同点の適時打をマークし、博多の虎党を沸かせた。
鋭い打球が試合の均衡を破った。白球が右翼ホームランテラス席に飛び込むと、大歓声と驚きの声が交差。大山は、顔をゆがめるスチュワートを横目に、表情を変えることなくダイヤモンドを一周した。笑顔なき今季7号が復調の一発となるか-。
両軍無得点の四回2死。1ボールから外角153キロ直球を振り抜いた。速度166キロ、角度20度で放たれた打球は、そのままスタンドイン。ベンチのナインも一瞬驚きの表情を浮かべる低弾道で先制ソロを放り込んだ。
この試合まで6月は20打数1安打と低調だったが、久々の快音が停滞ムードを払拭した。これが5月22日・巨人戦(東京ド)以来、62打席ぶりとなる一発。今季の7本塁打はいずれも敵地で放っており、この日も“ビジターの鬼”と化した。
ただ、チームは接戦を落とし今季3連敗。2-2で迎えた七回2死満塁の絶好機では、3番手・木村光のスプリットにバットが空を切り三振に倒れた。「何とかしたかった?はい」。勝負どころが巡る宿命を背負う男。久々の一発を白星に結びつけることができず「勝つか負けるかなので」と責任を受け止めた。
リベンジの機会だった。昨年の日本シリーズではソフトバンクに1勝4敗。自身も第3戦まで12打席連続無安打と苦しんだ。オフには「日本シリーズでは違うところで目立ってしまったので、その悔しさを晴らしたい。僕がもっとしっかりすれば、楽に勝てる試合、負けていても逆転できる試合が増えると思う」と話していた大山。この秋、再び雪辱の舞台に向かうためにも、立ち止まってはいられない。
佐藤輝、森下、立石…頼れる後輩は増えても、やはり背番号3の奮起は欠かせない。意地の一発を次なる一戦につなげる。
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