阪神・ドラ1立石 1軍準備OK弾!復帰後初フル出場 逆方向へ2号2ラン 平田2軍監督ニヤリ「予定通り」
「ファーム・西地区、広島5-5阪神」(17日、どらドラパーク米子)
ファーム・リーグに「4番・左翼」でスタメン出場した阪神・ドラフト1位の立石正広内野手(22)=創価大=が八回に同点弾となる2号2ランを放った。「右ハムストリングスの筋損傷」による3度目の離脱後、初本塁打、初打点で初のフル出場も果たし、待望の1軍昇格に向けて準備は万端だ。
けたたましい打球音が響いたその刹那、一瞬の静寂が球場を支配し、直後に大歓声が響いた。文句なし。値千金の一発だ。やはり持ってる男だと立石は一振りで証明した。
どら焼き生産量日本一の町、米子で“ドラ”マチックな展開は八回に訪れた。百崎が直前に2ランを放ち、2点差へと迫っていた。なおも1死一塁。押せ押せムードが続く中で打席へ入った。打った瞬間だった。相手左腕の外角直球を逆方向へはじき返した。青空を切り裂いた打球は美しい弾道を描き、グングン伸びていく。見事に右翼スタンドへ着弾。右翼手も早々に追うのをやめるほどの強烈なアーチで、敗色濃厚だった試合を振り出しに戻した。平田2軍監督は「やっぱり4番だよ。4番は打線の中心だから。立石、雰囲気あったよ。逆方向に長打が出る」と褒めたたえた。
六回には無死一、二塁から空振り三振。指揮官はこの打席後「おまえの魅力を消しちゃいかん」と助言を送ったといい、思い切り振ることを意識させた。立石は見事に応えた。好機で打席が巡るケースが多いのは偶然か、必然か。最後は豪快に決めてみせた。
12日の2軍交流試合、日本海L・石川戦(小松)で実戦復帰後、4試合目、12打席目でのアーチだ。藤川監督が「50~60打席」を昇格の基準としていた中、現在試合では「38打席」に立った。平田2軍監督は「(基準に加える打席数は)ゲームだけじゃないから。彼はライブBPにも立っている。そういうプラスアルファもあるわけで、だいぶクリアしている」と説明。昇格は秒読みであることを明かした。
前日16日には3度目の離脱後、初となる実戦守備、さらに3打席に立った。試合後、平田2軍監督は「明日楽しみにしておいてくれよ。今日3打席立ったということはクリアしていく段階が見えてくるってことだから」と話していた。
その段階こそが復帰後初となるフル出場だ。この日も一つのステップを踏み、また一歩前進した。「予定通りのプラン」と平田2軍監督はニヤリ。待望の黄金ルーキーがそのベールを脱ぐ準備はできた。米子に集った4796人が目撃し、伝説の幕が開けようとしている。
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