阪神・村上 お待たせ2勝目 あと1球完封逃すも無四球熱投123球 TORACO妻に応えた1カ月半ぶり星

 「阪神3-1広島」(16日、甲子園球場)

 虎のエースはハチャメチャかっこいい!阪神・村上頌樹投手(27)が「TORACOデー」に先発し、4月3日・広島戦(マツダ)以来となる今季2勝目を挙げた。完封目前で悔しい降板となったが、九回途中1失点と力投。藤川監督も絶賛の123球だった。チームの連敗は2でストップ。首位・ヤクルトと1ゲーム差に迫り、交流戦前の勝率5割以上が確定した。

 首脳陣がベンチを出ると、思わず顔をしかめた。あと1球で逃した今季初完封。それでも、カラフルに彩られたスタンドからの拍手が、村上の熱投をたたえる。約1カ月半ぶりにつかんだ白星は、さらなる進化の余地を秘めた今季2勝目だ。

 「まだ気持ちの整理がついてないですけど…。まずはチームが勝てて良かったなと思います」

 黄色い声援を浴びる虎戦士に、野球の神様が嫉妬したのだろうか。最大の危機が九回に訪れた。1死から大盛が放った打球は、一塁・大山の前でイレギュラーバウンドして右前へ。その後の2死一、二塁、フルカウントから坂倉に内角高めカットボールをはじき返された。無情にも左翼線に弾む白球。1点を失い、交代が告げられた。

 とはいえ、そこまでは快調に腕を振った。立ち上がりから力のある直球をゾーンに投げ込み、「良い高さに落ちてくれた」とチェンジアップを効果的に使って広島打線のタイミングを外す。四回までは完全投球でテンポ良くアウトを重ねた。五回に2安打でピンチを招いたが、本塁は踏ませず。六~八回は再び一人の走者も許さなかった。

 123球を投じて8回2/3を5安打1失点、9奪三振の好投で4月3日・広島戦(マツダ)以来の白星。無四球という結果に「本当にそこだなと思います。無駄なランナーを出さずに攻めていけたところが良かった」とうなずいた。藤川監督も「本当に素晴らしい投球でしたね」とたたえる。

 一番身近なTORACOが心の支えだ。婚約して迎えた昨季は、投手3冠を獲得して2年ぶりリーグVをけん引。輝かしい成績の裏で苦悩も多かった。「体が本当にしんどかった。そういう時ですかね」-。いつも背中を押してくれるのは、愛妻の言葉。「落ち込まないように声をかけてくれる。自分がダメやったときも、すぐに切り替えられるような言葉を言ってくれますし、ずっと褒めてくれます」。登板日以外は食卓を囲みながら試合を見ることも多く、野球のルールを知らなかった夫人の知識も急成長。愛する人に“推され”前向きに進み続けている。

 「最後まで投げ切れなかった悔しさもあります。でも、いい経験だと思って。これで満足することなく、次の試合に臨めるかなとは思います」。届かなかったあと一歩を糧に、ここから勝ち星を積み重ねる。

 ◆今季40試合を消化した阪神は、23勝16敗1分けで勝率.590とした。優勝を飾った昨季の同時期は22勝16敗2分けの勝率.579で、今季は上を行く。

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