阪神・大山復活弾 3戦ぶりスタメン今季初4番で5号ソロ 打線組み替えズバリ4発10点大勝で首位浮上
「ヤクルト0-10阪神」(12日、神宮球場)
首位攻防戦で4発と阪神が爆発し連勝。首位に返り咲いた。打線を大幅に変更し、今季初の4番に座った大山悠輔内野手(31)が八回に5号ソロ。3試合ぶりにスタメン復帰した初回にはフェンス直撃の適時二塁打を放ち、10安打10得点の猛虎打線をけん引した。
豪快ながら優美-。神宮の夜空に向かって放たれた白球を、大山はじっと見つめた。約5秒。アーチストだけが知る格別の時間を味わい、ゆっくりと歩みを進める。今季5号はチームを再び首位へ押し上げる一発。帰ってきた主砲は、やっぱり頼もしかった。
4-0の八回2死だ。6番手・拓也の初球、内角高め直球を一閃(いっせん)。速度163キロ、角度36度の高い弾道を描いた打球は、虎党の熱狂渦巻く左翼席中段へと吸い込まれた。「それまで試合に出られず迷惑をかけていたので、そういう意味では勝利に貢献できて良かった」。不安を払拭するダメ押しのアーチに納得顔を浮かべた。
“サプライズ”を含んだ復帰だった。今季は開幕から「5番・一塁」で出場していたが、9日・DeNA戦(甲子園)から2戦続けて欠場。藤川監督は「バンテリン(4日・中日戦)で死球、交錯があって、少し休養が必要かなというような判断になりました」と明かしていた。3戦ぶりの先発出場となったこの日、スコアボードに名前が表示されたのは、昨年10月2日・ヤクルト戦以来となる4番の位置。加えて、森下がプロ初の2番、佐藤輝が3番に座り、不動の2番打者だった中野が5番に入るなど打線の大幅改造が行われた。
藤川監督は「常に動いているものですよね。選手の状態もあるし、いろんなケースを想定しながら、まだ固めなくてもっていうところなんでしょうね」と説明。大山が4番で一発を放ったのは、昨年9月18日・広島戦以来、236日ぶりだ。
新・猛虎打線を活性化させたのも背番号3のバットだ。初回に高寺の先頭弾で先制し、なおも1死一塁で小沢のスライダーを捉えた。中堅フェンス上部直撃の適時二塁打を放ち、一走・佐藤輝が生還。復帰即、結果で虎党を安心させ「初回から良い攻撃ができた。1点で終わらずに追加点が取れて良かったですし、テルもよく走ってくれました」とうなずいた。
重厚感が増した打線は試合終盤にかけて大爆発。今季2度目の1試合4発をマークすると、10安打10得点で奪首に成功した。「チームが勝てたのが一番。また明日、しっかり頑張りたいと思います」。大黒柱の帰還から、一気に加速する。
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