阪神・佐藤輝 三冠弾!豪快7号ソロ 今季5度目猛打賞「いい準備できている、続けていきたい」G倒も任せた
「ヤクルト2-10阪神」(30日、神宮球場)
豪快な“三冠弾”で敵地を沸かせた。阪神・佐藤輝明内野手(27)が、七回に右翼席への7号ソロをマークするなど3安打2打点の活躍。これで打率と打点に加えて、本塁打数で森下に並びトップとなった。チームも今季最多16安打での10得点で首位をキープし、この勢いで1日からの巨人3連戦(甲子園)でも白星を積み重ねていく。
神宮の夜空に白球が舞った。雨も風も一切関係ない。ただ右翼席へグングンと伸びていく打球を2万8971人が見届けた。佐藤輝も打った瞬間に確信し、バットを高々と掲げる。「良かったですね」。夢の三冠王へ、4月は打率、本塁打、打点の全てでトップに立ってみせた。
一発が飛び出したのは4点リードの七回1死。カウント1-1から高梨の変化球を振り抜いた。マウンドで両手を膝に当てる右腕。外野は一歩も追わない。左翼席の虎党はどよめき交じりの歓声を上げた。飛距離125・9メートルの特大弾。7号ソロで試合を決定づけた。
3試合ぶりのアーチを描くだけで終わらない。八回1死一、二塁では相手投手の制球が乱れ、少し騒然となる球場で快音を響かせた。代わった荘司から中前適時打で両リーグ独走の25打点。1打席目にも内野安打を放っていて、今季5度目の猛打賞。前日の4打席連続三振がうそのように、修正力を見せた。
4月が終わった。全27試合で4番に座り、打率・376、7本塁打、25打点。堂々の三冠だ。「いい状態をキープできればなと思います」。これまでは開幕からつまずくこともあった。24年は3、4月で打率1割台。23年も2割前半だった。「投手もギアが入る。対応の難しさというのはある」とシーズン序盤の戦いは難しさも感じていた。それも過去のこと。とてつもない成績を残している。
悪い結果を引きずらないのも強み。この日の練習前は小幡とじゃれ合った。冗談を言って、小幡にストレッチポールを蹴られる。「いい準備がしっかりできていると思うので、続けていきたいと思います」。オンとオフの切り替えもうまい。力を入れるところ、抜くところ、もう自分の調整法がわかっている。
チームは連勝でヤクルトとの首位攻防戦で勝ち越し。ゲーム差も「1」に広げた。3、4月は17勝9敗1分けで今季最多タイの貯金8で終了し、開幕ダッシュに成功。きょうからは甲子園で3位の巨人を迎え撃つ。佐藤輝がクラブハウスへと向かう数分前、左翼席からは「読売倒せ、タイガース」と声援が飛んだ。近本の不在は猛虎打線が一丸で乗り切ろう。三冠独走、そして首位快走へ。この男なら、不可能だと思えることを可能にしてしまう。
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