1番・近本離脱の阪神に試練 首位陥落&2番・中野、3番・森下も負傷交代 代役福島は森下と痛恨“お見合い”
「ヤクルト10-5阪神」(28日、神宮球場)
虎に試練が訪れた。阪神がヤクルトに大敗し、首位陥落となった。二回に左手首の骨折で離脱した近本に代わり「1番・中堅」でスタメン出場した福島と右翼・森下が“お見合い”して大量6点を失うと、中野と森下がそれぞれ自打球を当て、途中交代となった。それでも藤川球児監督(45)は「9連戦は始まったばかり」と前を向いた。
左翼席後方で鮮やかに打ち上がる花火は、勝利祝福の演出にはならなかった。結果で振り返れば投壊10失点で大敗。昨季はシーズンを通して一度しかなかった2桁失点が、今季早くも2度目という事実がチームの窮状を語る。骨折離脱の近本を欠いて臨んだ一戦。負の連鎖が続く展開だった。
二回、佐藤輝の送球エラーと安打で無死一、二塁。古賀の打球は右中間に飛んだ。中堅に入った福島と右翼・森下が打球を追ったが、連係が取れずお見合いする形で間に落ちた。“まさか”の先制打から打者一巡の猛攻を浴び6失点。大きなビハインドを背負い、序盤から苦戦を強いられた。
それでも四回、大山の4号3ランが飛び出すと、五回には福島の適時二塁打で2点差。ジワリ、ジワリと追いかけた中、六回に石黒が武岡にソロ本塁打を浴びた。七回には昇格即、今季初登板の富田が赤羽に3ランを被弾。被本塁打はリーグ最悪の21本で、25試合消化時点で昨季の4本から5倍超に悪化した。チーム防御率は3・40まで上昇し、同5位と低迷する。
リーグ連覇に挑む藤川阪神に訪れた試練。五回には中野が右ふくらはぎ付近に自打球を当て、七回の打席で代打を送られベンチに下がった。八回には森下が左つま先に自打球。トレーナーに付き添われベンチ裏で治療も、続行できずカウント1-1から代打が送られた。不動だった阪神の1、2、3番の名前が、一気にスコアボードから消える悪夢のような光景だ。
2人は試合後、少し足を引きずりながらも、自力歩行でチームバスまで向かった。藤川監督は「この後の状態次第」と不安を隠さなかったが、プレー中の負傷を「2人とも、自打球は真剣にやってると起こり得ることですから、また帰ってだね」と受け止めた。結果的に2人の負傷者を出し、大敗に終わった一戦にも前を向ける要素がある。
「最後、塁上をにぎわせた選手は福島で、熊谷、植田もそう。練習でたくさん培ったものをゲームで出す。通用するかの勝負ですから」。首位陥落にも九回、スコアボードに刻んだ「1」が次戦に向かう収穫になる。「まだ9連戦は始まったばかりですから」と藤川監督。敗戦を糧に、逆境を力に変えて反撃に転じる。
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